Two for the Road いつもふたりで

"Due per la strada" --- ミラノに住むふたり、橘凛夫婦が、徒然とイタリア生活やヨーロッパの綺麗な風景、旅行記を綴ります。

イタリアの歯磨き粉味の風邪薬

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心底不味い。。。

今年が全世界的に寒すぎるせいなのか、
それとも年齢的に身体にガタが来ているせいなのか、
11月末から何度も何度も風邪をひいています。

年明けもまさかこんなにすぐ。
今回で通算4回目、しかも寝れども寝込めど中々治らない。

出張だのなんだのあって、医者に行くのも2度目、
マラティアという、会社へ提出する診断書を書いてもらいました。
この診断書のお陰で有給休暇を消費する事もなく休めるんです、
そりゃ行かなくちゃしょうがない。

ただ今回、今までのホームドクターが信頼できなくなってきたので、
一度話した事のある、英語も流暢なお医者さんに変更して行きました。
色々話したい事も話せて、あぁ、このお医者さんでいいと思ったんですが。
思ったんですが、それでもやっぱり出されるお薬、その名も

OKi(オキ)

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ブルータス、お前もか。。。

 

この薬、不味いんですよ。
いや、不味いなんてもんじゃ語り尽くせないんですよ、後味も最悪なんですよ。
いや、不味い、後味も最悪ってのも、まだ言葉足らずな気がします、
好き嫌いが殆どない私でも、大嫌い、と言い切れる味です。

「OKI 薬」と検索して、イタリア生活を書いてるブログが幾つか引っ掛かりますが、
まぁみんな書いてる単語、一緒(笑)

不味い

歯磨き粉の味

仰る通り(笑)
ほんと歯磨き粉を食べた気がします。
そして歯磨き粉がお腹の中に溜まった気がします。
ただでさえ風邪で辛いのに、余計な不快感が増します。
何で風邪治すがために余計な不快感を味わなきゃいかんのよ。

 

いや、最初は水に溶かして飲むなんて知らなかったんで、
舌の上にくっつきまくって、人生最大のトラウマでした。
いやいや、水に溶かさなかったのが悪かったんだと、
次は白湯に溶かしてチャレンジしても
歯磨き粉をコップ1杯分飲んでる気分、そして胃も受け付けない。
今回もカモミールティーに入れてみましたが、
歯磨き粉の科学的な甘さがカモミール風味と勿論マッチングしない、
結局は胃の中の不快感が増しただけ。
もう、風邪なんてどうでも良くなります、治りもしてないのに。

 

そんな薬なのに、イタリア人に風邪引いてると伝える度に、
結構な頻度でOKi飲んだか、OKi飲めばいいぞ、と事あるごとに勧めてくる。
ホームドクターも含め、こいつらバックマージンでも貰ってんじゃないか
真剣に疑った事もあります。

 

ちなみに、12月ウィーン出張の時も風邪で苦しんでおりまして、
その時、同僚にアスピリンを始め、色々オススメしてもらいました。
これがどれも美味い!

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アスピリンAspirinaとネオシトランNeoCitran。
説明書通りお湯に溶かせば、甘めのレモンティー。
ウィーンではホテルで寝込んでいる最中、毎日飲んでました。
ドイツ語圏だと結構定番なんですってね、なんと羨ましい!

 

ところで、これ読んだ人、
良薬、口に苦し」という言葉を浮かべるかもしれません。
言っておきますが、苦いというだけなら、私も何もここまで書きません。
寧ろ苦い薬の方が大歓迎、なんかめっちゃ効いてる気がするじゃないですか。
何というか、OKiの味は、苦さなんてもんじゃない。
もっとなんとか出来たんじゃないか、何故この味なのか、
頭がおかしいんじゃないか、理解に苦しむ味なのです。
そしてお腹に入って効いてる気分にならず、
寧ろ小さい子どもが間違って食べちゃダメなモノを胃に入れた気分になるんです。

 

一体何故なのか。
イタリアって美味しいものだけないですよね。

正月ですが、実感がわきませんね。

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年越しはローマでした。

あけましておめでとうございます。
2018年本年も本ブログ共々宜しくお願い申し上げます。

昨日の写真でバチカン、とありましたが、
この冬、年末年始の3連休はローマに来ております。
ローマに在留されている方々はミラノに来る度に、
「(街がきっちり整えられていて)イタリアとは思えない」と仰るのですが、
我々みたいなミラノに在留する人間にとってみれば、
「(こんなに遺跡だらけで広い都市は)イタリアとは思えない」んですよ。

いやはや、ローマすごいですね。
とにかく広い。
ミラノなんて主要各所歩こうと思えば歩けるのに、
この都市は観光スポット全て歩くには、足が足りないと思うほど。

そして遺跡だらけ。
どこに行っても、遺跡や遺構が街に溶け込んでいる。
そもそもの遺跡が、本当に昔の建物かってくらい、大きくて目立つ。
改めて観光客としてイタリアを回っている気分でした。

新年の実感がまだありません。

さて年越しをした今、新年一発目ですが、
実は全くと言っていいほど、新年の実感が湧きません。
年数は変わったようだし、街はまだ騒いでいるんだけれど、
なんかその後教会とか神社とかに行くわけでもないし、
街を彩る音楽とかが正月専用のものに変わるわけでもないし。

私は、キリスト教文化圏にとっての大晦日、元旦は、
我々のクリスマスイブ、クリスマスに毛が生えたレベルだと思っています。
1日当日はまだまだ大晦日の夜の騒ぎに引きずられて、街はお休みなのですが、
なのに2日には何事も無かったように、街は稼働するのです。

この切り替えの早さが、私にはまだまだ理解できません。
新年明けの数日というのは、私にとっては街のまったりさを味わう期間。
なのに、すぐにせわしなさに当てられる、私のこのやり場のなさは一体どこへやればいいのか。

そして彼らにとってのクリスマスは、我々にとっての元旦レベルです。
25日26日はとにかくやっているお店を探すのが難しいですからね。
これがまた、慣れないんですが、まぁそれはまたいつかお話しする機会があれば。

 

正月だけは、実は日本にいたいなぁと思う事が多いです。
欲張りですがね、来年こそは、ゆっくり帰りたいなぁ。

今日のBGM

Death Cab For Cutie "The New Year"

 新年の一発目という事で、一番真っ先に浮かぶのは、私にとってこの曲。
デスキャブ好きですみません。
先の文章で、「街が騒いでいる」と書いたんですが、
その、夜の静けさに溶け込んだ喧騒を上手く表現していて、すごく好きなんですよ。

 

こんな新年の曲を考える度に、
ふと浮かぶのは、ビートルズ好きだった、前の会社の後輩。
U2好きでもある彼は、
年越しした後に、年の離れたお兄さんとドライブに行って、
U2の"New Year's Day"を聴いて二人してニヤッとした、という話をしてくれて、
そんな兄弟がいるのは羨ましく思った事があります。
私にも、新年の曲を考えて、デスキャブだよね、と話が合う人が欲しいなぁ。

 

非常に残念なことに、私が駐在としてイタリアに来た後に、
いつの間にか音もなく退職してしまい、それから音信不通・・・
今頃彼はどうしてるのか、想いを馳せながら今晩は寝るとしますか。

ミラノのポモドーロ氏作品

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ミラノのグランデ・ディスコ

ミラノにはこんなオブジェがあったりします。

アルナルド・ポモドーロ氏という、日本語に訳せば「トマト」氏の作品です。
トマトって・・・トマト野郎ってイタリア人への悪口へ使えそうですね。

作品の名前は「Grande Disco」、日本語に訳せば「おっきいディスク」
・・・・・・まんまやん。

 

このポモドーロ氏の作品ですが、日本にも箱根の常設展にあるそうです。

箱根 彫刻の森美術館 THE HAKONE OPEN-AIR MUSEUM - 常設作品紹介 - アルナルド・ポモドーロ 

調べてみると分かりますが、作風がかなりしっかり固まってるんですね。
きっと見る人が見れば、すごい作品なんでしょう。

 

でも美術には疎い私ですが、個人的には、ここはすごく好きです。
ミラノのドゥオモすぐ近く、中心部の喧噪もあるんだけれど、
周りの芝生のせいか、はたまたこの広場の開放感からなのか、
すごく整理整頓されている空間って気がします。
観光地化されていないとはいえ、もっと写真を撮りに止まっても良い場所だと思うんですけどね。

布団の中から出たくない

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布団の中から出たくない

夫婦二人でこの動画にハマっています。


打首獄門同好会「布団の中から出たくない」

久しぶりに何度も観てしまうMVを観ました。
このペンギンが可愛い上に、打首獄門同好会のファニーさが重なって、
観る度に笑えるんです。
確かに、温々の布団の中と、そこから出た時の寒さは、
バラードと、間髪入れずに入り込むデスメタルの厳しさはありますよね笑
サビもこれまたメロディアスで、共感しちゃう。

皆さんも、是非ご一聴あれ。

 

自慢をすると、布団を出た寒さというのは、
建物自体が温められるヨーロッパではあんまり感じません。
冬でも家の中では軽い長袖1枚くらい。
冬の朝だからと言って、他の季節と違うと思わなくなりました。

いまいち仕組みがよく分かっていないんですが、
壁や床に埋められている蒸気ストーブが各部屋に必ずあって、
それが建物中に張り巡らされていて、繋がっているようです。
蛇口を捻れば、温められた蒸気がストーブを通って、部屋は温々。
但し、このストーブはすぐに温まらないので、だから冬の間は皆捻りっぱなしです。

勿論、共益費も結構高いんですけどね。
一軒家の暖房費や、世帯が少ないマンションの共益費にも、諸に影響します。
最近はIoT化が進み、各ストーブにスマートメーターが着けられて、
(ある日いきなり業者が、自宅にずけずけとやってきます。)
使った分だけ請求されるようになりました。

 

まぁだからなのか、こっちの奴等はすごいですよね。
写真みたいに、朝も早から自宅前の滑り止めをしっかりやってたりします。
やっぱり外というのは寒いわけですから、私みたいなのは心折れてるんですがね。