Two for the Road いつもふたりで

"Due per la strada" --- ミラノに住むふたり、橘凛夫婦が、徒然とイタリア生活やヨーロッパの綺麗な風景、旅行記を綴ります。

エーゲ海で暮らす猫/イタリアでの妊娠出産について

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ギリシャの代名詞、にゃんこ

サントリーニ島のフィラの街の一角で話しかけて来てくれたところを
パシャリと撮りました。

地中海界隈の国々を旅すると、高確率でフレンドリーな猫に出会えます。
イタリアはもちろんですが、ギリシャ、南仏、クロアチア、トルコの街角で、
人懐こくニャーと呼ばれると、ついつい長居してしまう。
時には抱っこを要求してくる子もいます。

抱っこといえば、我が家のわんぱく坊主もなかなかのものです。。
無事めでたく生後50日を迎え、食欲旺盛で活発で甘えん坊な男の子に、
夫婦ふたりして毎日なかなか手を焼きながら頑張っています。

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イタリア・ミラノでの妊娠出産について

さて、今日は、イタリアでの妊娠について少し書こうかと…。

こちらで妊娠した時、まず考えたのが、病院どうしよう?ということでした。

こちらでは、妊婦検診をプライベートの小さな産婦人科医院に通う事は出来ますが、
分娩出産は総合病院でのみだそうです。
リスクのある出産の場合でも、大きな病院ならすぐ対応してもらえるので助かりますね。

イタリアでの妊娠出産に関する費用は、
公費のところを選べばほとんどかからない
と言っても過言ではないです。

ただ、公費の総合病院は、どこもおそろしく混み合っていて、予約するのも一苦労。
私は、最初から最後まで同じ大きな病院で済ませたかったので、
ミラノで医療サポートのお仕事をされている宮崎さんという方に、
予約をお願いしました。

それが去年の10月頃のことですが、一番近くにあった総合病院は、
年明けまで空きなし!他の病院も似たり寄ったり。
この、公費での予約の取りにくさ、というのはひどいもので、
乳児の予防接種準備を始めた現在も苦しめられています。。

でも、妊娠出産に関しては、ミラノでも人気の綺麗な私立病院に1つ、
キャンセル空きがあったので、運良く入り込めました。

一旦通い始めると、次の予約が自動的に入れられていくので、
一度流れに乗ってしまうと、かなり楽でした。

ちなみに、妊婦健診は月1回。それは初期でも後期でも変わりません。
エコー詳細検診が、初期・中期・後期の全3回。
中期のエコーが約20週目で、そこで希望すれば性別を教えてもらえます。
うちは希望性別だったのもあり、夫婦で大喜びしました!

印象的だったのが、妊娠初期に受ける出生前診断でした。

日本では賛否両論あるみたいですが、こちらでは、胎児の心肺確認後すぐに、
さも当然かのように医師から提案されました。

私は高齢出産の年齢に達していないので、
いわゆるDuo Test(クアトロテストとも言うみたいですね)と呼ばれる
2種類の血液検査だけでしたが、これはプライベート検査に当たるので、
個人で負担する必要がありました(約180ユーロ)。
結果ローリスクと判定を受けたのでそこで終わりましたが、
羊水検査など更なる詳しい検査に進む場合もあるみたいです。

ちなみに、私達が約1年関わったイタリア医療(産婦人科)の現場には、
期待したほど英語話者はいませんでした
意識朦朧とした分娩中でもイタリア語で話すことを考えていました(笑)
医療用語に不安なら、同行通訳を頼むのが良いと思います。

私達は、初回と、後期の麻酔科医との面談(無痛分娩に関する事前検査)、
また出産日に通訳に来ていただき、
理解を深めることができたのでかなり助かりました。
普段の検診は、良好な妊娠経過だったのもあり、
私達のイタリア語でも問題なく乗り切ることができました。

妊娠中驚いたこと

…といえば、こんなに受けなければならないのかと嫌になるくらい、
回数が多くある血液検査です。
トキソプラズマ、サイトメガロウィルスなど、、、
日本よりも厳しく管理されているからと聞きました。

月一の妊婦検診の際に、医師から指示書(Ricetta)を渡されて、
それを持って次の検診の日に間に合うように血液検査を受けておきます。

これも公費対応の病院に行けばかなり安く済んだようですが、
さすがに血液検査だけに長時間待たされたりするのは嫌だったので、
プライベートの医療機関に通って受けていました(おすすめはSYNLAB)。

検査内容が毎回微妙に異なったりするので、
20ユーロ〜70ユーロくらいだったのですが、時間のロスもなく良かったと思います。

イタリアは医療費(薬代なども含む)を確定申告すれば、
少額ながら還付されます。
公費へのこだわりがなければ、オススメです!

以上、2017年後半から18年前半にかけてのマタニティライフについてでした。
ご参考になれば!

 

 

 

 

 

何度目のマッターホルン

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涼しいところに逃げたい・・・

何回めのマッターホルン投稿でしょうか。

暑いですね、ミラノも今週は36度まで上がっていて、
夜でもエアコンの外にいると地獄にいるみたいです。
40度を軽く超えてきている日本の夏からすればきっと、
36度程度?湿度もそこまでない?ハッ!みたいに呆れられるかもしれませんが、
それでも暑いもんは暑いです。

妻は、海ヒャッホウな気持ちも分かると言いますが、私は断然、夏は山です。
こんな暑くて、エアコンの外に出たくなくなる季節なのに、
何を、わざわざ暑いところに、しかも人がゴミゴミいるような海に行くのか、
脳みそ沸いてんのか、と口悪く思っております。
海派の人すみませんね、でももう少し賢くなれませんか。
おっと、暑すぎて、また口が悪くなってしまった。
やっぱ暑い季節は嫌いだ。

とりあえず、夏のマッターホルンでも何でも、山に登りたいです。
これはスイス側、夏でも軽い長袖は持って行く必要がある気候なんですよ、
そんなのが車で3時間くらいで行けるミラノって最高じゃないですか?

お題「海派? 山派?」

もう少し話をします、欧州の高速事情

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サントリーニ島最大のワイナリー・サントワイン

お題「思い出の一枚」

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Travel.jpで記事公開されました

記事のサムネイルをこの写真(ワイナリーのエントランス)にするか、ワイナリー内のレストランからの眺めのもの↓にするか迷った挙句、後者にしたので、このブログでは前者を。

www.travel.co.jp

天国への入り口?

サントワインは、サントリーニという小さな島の中でも、少し人里離れたところにある綺麗なワイナリーです。この写真を眺めていると、空との水平線の境界線がわからなくなるくらい真っ青な海といい、のんびりたなびく雲といい、遠くに見える崖上にある白い集落といい、なんだか、天国への入り口みたいな感じがしてきます。ちょっと結婚式会場っぽいですが、実際にウェディングも受け付けているそうです。

いざこの写真の中の世界に入り込むと、陽の光がおそろしく強いので、サングラスなしにはとても目を開けていられないほどなんですけどね。

イタリアに住んでいるという土地柄、ワイナリーがあちこちに点在しているので、普段から行く機会は割とあるのですが、このギリシャのサントワインは、施設のクオリティが相当高かったです。(結構、古い工場なども色々多いので。それはそれで味があるんですけどね。)

その理由は、記事にも書いていますが、会社一社ではなく、サントリーニ島全体の農家の協同組合が運営している、というのが大きいのかなと。

旅先で思い出のお酒を購入する人は多いと思いますが、私達も、ワイナリー太鼓判の"VINSANTO"を記念に買って帰りました。いつか開けるのが楽しみだなぁ。

 

妻という生き物は面白い

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お題「ひとりの時間の過ごし方」

こういう感性は私にはないなぁ

私が昼間仕事している間、産休を取っている妻は、家で息子の面倒を見るのですが、
なんか知らない間にカメラの中にたくさん息子の写真が入っていました。
どうやら妻が自分の携帯だけでなく、カメラでも子どもの写真を撮影しているようで。

それがほんと笑える変な写真だらけ。
芸能人のヌード写真みたいなポーズや、こんないも虫みたいになってるポーズまで。
写真をパソコンに取り込むのは私なので、見つけた時にふっと笑ってしまいます。

息子は夜お利口さんな反面、昼間うるさいので、妻も大変なようですが、
でも、しっかり自分のひとりの時間の過ごし方をしているようですね。

 

あと、私がよく子どもを寝かしつけて同時に自分も寝入ってしまうので、
二人で並んで寝てる写真もよく撮られています。
今まで私は撮影される方じゃなかったんだけどなぁ。

モンツァの夏の朝焼けとイタリアのガソリン価格

お題「カメラ」

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早朝、5時半、モンツァ

先日、仕事でモンツァ駅へ行く事があったんですが、その駅前の通りで、
朝焼けとモンツァの教会の塔が非常に映えたので、携帯ながらパチリ。
携帯Moto Z2 Playにつけたカメラモジュールは、
スマホのカメラよりは微妙にセンササイズが大きいんですよ、アッピールしときます。

Motorolaスマホいいですよ。
各社失敗したモジュール機能で唯一成功を収めていますから。

 

閑話休題
モンツァはミラノ近郊の中で一番大きい都市で、
ミラノに負けないくらい歴史もあって、正直ミラノを遥か昔から敵視しています。

だからこそ見所がたくさんあります。
サーキット、宮殿、ドゥオモなどなど、ミラノからの手軽な観光地です。
写真の教会の塔なんて、中心部だけど実は大したものじゃないですからね。
その奥にあるものが素晴らしいんですよ、是非時間があれば行ってみてください。

イタリアのガソリン価格

ちなみに、写真で訴えたいところはもう1つありまして。
それは左のEssoのガソリン価格。

上の値段がDiesel、下の値段がBenzina(ガソリン)です。
ちょっと見辛いですが、改めて丁寧に書くと、
上のディーゼルが€1.519/ℓ、下のガソリンが€1.639/ℓ。

もちろんユーロ価格ですよ。
さぁ、計算して、日本円に直してみましょう。
(18年7月29日現在1ユーロ=129.62円)

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