ボルツァーノと多言語話者
多言語話者ってすごいですよね
すごいなぁと心底思うのは、こっちの人たちでも母語を何個も持ってる方々。
それを仕事で使えるレベルまで達しているのは、本当に尊敬します。
私の上司はボスニア・ヘルツェゴビナ出身のオーストリア在住クロアチア人で、
英語・ドイツ語を社内公用語としている企業に勤めております。
家庭内では子どもの教育として、クロアチア人の奥様とクロアチア語をなるべく使い、
本社内ではドイツ語、私みたいな部下や客先と話す時は英語。
これで一時期は仕事後に通信制の大学講義も受けていたんだもの、頭が上がらない。
かっこいいよなぁ。
今日の一枚
さてさて。
写真は、ボルツェン(Bolzen) / ボルツァーノ(Bolzano)という南チロル地方の街の一角。
水道 / Wasser / Acqua という文字が普通に併記されています、この地方は、
イタリア国内なのにドイツ語が日常語という不思議な場所。
街ではドイツ語ばかり聞こえますが、当たり前のようにイタリア語も通じます。
この街がすごいのは、通りの名前も意味や人物の読み名で全く変わること。
例えば伊Piazza Del Granoだったら、独Kornplatz=トウモロコシ広場というように。
そもそもグラーノ広場だったり、コーン広場ならまだしも、
二言語間で訳されるトウモロコシ広場なんて、そんな広場の名前でいいのか。
ちなみに一地方かと思いきや、昔からドイツ人・オーストリア人には大人気の保養地。
最近ではイタリア人にも人気になったせいで、イタリア語を取り入れ始めたとか(笑)
まぁ景色が綺麗で、山の夏は避暑地として最高ですからね。
今まで書いてきたドロミテもこのエリアです。
(この際だから過去記事もアピっておきます。)
しかし、街の名前が二つの呼び名があるなんて面白いですよね。
そういえば私の出身地も呼び名は二つあります。
名古屋市と紹介したり、愛知県と紹介したり。
名古屋市外の愛知県民でよくあるパターンですね(笑)
ちなみに最近はもう一つ増えまして、
なんせ名古屋なんて都市もイタリア人には一体どこか分からないものだから、
トヨタ(自動車)の本社がある街だ、なんていうと分かってくれます。
いや、絶対分かってねぇだろ!っていう。。。
…
……
………
お後がよろしいようで。