Two for the Road いつもふたりで

"Due per la strada" --- ミラノに住むふたり、橘凛夫婦が、徒然とイタリア生活やヨーロッパの綺麗な風景、旅行記を綴ります。

エルサレムの笑う猫

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パレスチナ情勢が不穏ですね

世の中、ハァ?とか思う事が沢山ありますよね。
私も今朝ありましたよ、というか、毎朝イタリア人には、ハァ?と思っています。
でも、笑う門には福来る。
だからこそ、たまにはそんな言葉を思い返して、笑っていきましょう。

エルサレムで撮影した写真を見返していたら、こんな可愛いのが見つかりました。
写真家あるあるだと思いますが、意外に1枚目が偶然良かったりします。

 

忘れかけていましたが、エルサレムは何度でも訪れたい場所でした。
ちょうどシリア情勢が悪化し始めていた頃。
すごくネットで下調べして、荷物も捨てても良いようなものにして、
(普段使わないスーツケースや安物のサングラスにして。)
ホテルも5つ星にして、複数人で泊まったりして、
実はホテルが昔テロにあったところだったりして(笑)

でも行ってみたら全然安全、すごく気のいい人ばかり。
その前に訪れたエジプトでタカられまくった反動なのか、
あぁ、中東の人も底意地の悪い人たちだらけではないのかな、と思えました。

ただ街の人と話すと、やっぱりパレスチナ人は心に翳りを持っていたり、
ユダヤ教信者とパレスチナ人の交わりの無さが見えたり、
また、遠くの方まで見渡せる程の壁*1が見えたり。
実際に目で見る事で、沢山の事実を実感する事ができました。

 

だからこそ。

イスラエルが勝手にエルサレムを首都する事に、私はどうしても同意できません。
そしてアメリカがそれを承認する事に、非常に怒りを覚えてしまう。

エルサレムが、ユダヤ教キリスト教イスラム教、
これら全ての宗教にとって聖地と見なされているのはもはや周知の事実。
そして歴史的に見れば、土地を奪われたパレスチナ人もいる。
そんな事を深くも考えず、下した決断がこんなんだとしたら、
近年の平和って一体何だったんでしょうね。

 

しかし、あんな下品な大統領を支持する人間がいたり、
イタリアでも全く浅はかなマニフェストに貴重な投票権を投げ入れる人がいたり、
グローバリゼーションが加速しているこの世の中は、今やそれと逆行するように、
世界各地でどんどん自分本位な考えになってきているような気がします。
それって本当に世界にとって良い事なんでしょうか。

これは日本だってそう。
今やっている事が将来一体何のためになるのか。
本当に大事なことは一体なんなのか。
将来日本を背負う子ども達へ、我が国をどういった社会構造のまま渡すべきなのか、
我々は常に考えながら生きていかなければなりません。
だから我々は、大人になっても勉強しなければならないのだと、私は思います。

本当は沢山言いたい事があります、世の中に物申したい事だらけです。
でも、政治的な話題は挙げたくはありません、色んな考え方あるのを知っています。
ただ、色んな考え方に耳を向け、寛容でいて、受容したりもして、
自分の考えを凝り固まらせず絶えず自問自答するような、
そういったスタンスこそが、人間として大事な事なのではないかと思います。
そういった事ができる人が、世界をどんどん引っ張っていって欲しいものです。

 

なんだかんだいろいろ書きましたが、とりあえずは、笑顔が一番大事ですよね。
世界中の人たち全てがほっこり笑えるような、
そんな歌でも、写真でも、芸術でも、この世のどこかで見つからないものでしょうか。
猫だって笑うんだもの、きっとどこかにあるんじゃないかな、と思います。

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