Two for the Road いつもふたりで

"Due per la strada" --- ミラノに住むふたり、橘凛夫婦が、徒然とイタリア生活やヨーロッパの綺麗な風景、旅行記を綴ります。

エルサレムの看板

f:id:ventottoprimavera:20180516065950j:plain

生き方は難しい

あまり自分を美化したくないので卑下した言い方にしますが、
私は日本の会社からドロップアウトした人間だと思います。
出世レースはもちろん、日系の会社にすらもう働けないなと思います。

私も会社に異議を唱えた人間でした。

いや、異議ではないな。
どうしても倫理的に納得のいかない事があり、
色々すっ飛ばして、かなり上に報告して、何かなる前に逃げた人間です。

今でも分かりません。
何が正しかったんでしょうか。

記事とはちょっと違う話だとは思います。
私も、自分が納得できなくてもアプローチが違うだけというのなら、
記事に書いてある事が正しいとは思います。
我慢してみるべきだと思う。
色んな物の見方があるという事に気付けます。

ただ先に書いた通り、私のは倫理的なところだったんです。
やる前に仲の良い方に注意いただいたはずですし、
自分の事を心配してくれた親友からも止めた方が良いとも言われましたし、
でもどうしても許せなかった。

でも、本当につまらない、自分の正義感を満たすだけの事だったのかもしれない、
嫌いな上司がどうしても許せなかっただけなのかもしれない。
本当に、何が正しかったんでしょうねぇ。

 

だからなのか、上記の記事みたいな会社のルールには従え、みたいなのは、
頭で分かっていても、あまり好きではない。
仰る通り組織は上司の方に味方する、それが会社なんでしょう。
でもそれが常識になっている事が非常に悲しい。

良いじゃん、対立しようよ。
人間分かり合えるなんて事ないんだからさ。
痛い目を見ようよ、それでもっと人間的に成長出来るじゃん。
そんな賢く生きなくても、真っ直ぐ生きなくても、今大丈夫とは思えなくても、
色々な視野を広げてくれるチャンスなんですよ。

最近、私が危惧しているのは、日本は失敗できない文化になっていると思います。
ミスが無いことが美徳になっている気がします。
私が若い頃、昔の会社の先輩が、
最近の子はガムシャラになってないよね、もっと失敗すれば良いのに、
と仰っていましたが、本当にその通りです。
その通りだけど、失敗できない土壌を作り上げてきたのは先輩方貴方達です。

 

もっと失敗する事に寛容な世界にならないか、日本から離れて願っています。
ちょっと真っ黒な心の投稿ですみません。

思うのは写真みたいに、
たった一つの町なのに複数言語書いてある看板もあるという事です。

色んな対立があった挙句、それでもまだ対立があるわけですけれど、
しかしこうやって同じ場所で共存しています。
辛い歴史が新しい価値観を想像する、そう思います。