Two for the Road いつもふたりで

"Due per la strada" --- ミラノに住むふたり、橘凛夫婦が、徒然とイタリア生活やヨーロッパの綺麗な風景、旅行記を綴ります。

またひとり

f:id:ventottoprimavera:20201123055906j:plain

近しい親族を亡くしました

親しかった方が、毎年のように、いなくなっていくことは、
世代の移り変わりといえ、寂しいものです。

長生きしてくれたからこそ、想い出もたくさんですが。

 

f:id:ventottoprimavera:20201123055817j:plain

霧の深い深い、ローディ(ミラノ近郊の都市です)郊外にある教会にて。


 

今日からアドヴェント

今週のお題「感謝したいこと」

f:id:ventottoprimavera:20201123060035j:plain

Vigevano

未曾有の出来事が起こった年だったけれど

特に身寄りのない外国暮らしで、
家族全員、楽しく健康に暮らせていること。

それだけで感謝したい気持ちになります。

 

今日から、住んでいるロンバルディア州は、
レッドゾーンからオレンジゾーンに緩和されました。

レッドゾーンでも割とお店も開いてたし、人も歩いていたので、
今回のロックダウンはそれほどキツくなかったですが、
オレンジゾーンになるとお店がどこも開けられるようになるので、
どこもクリスマス商戦に躍起になるんだと思います。

今年は残念ながらクリスマスマーケットも開催されないようだけど、
でも、家の表通り沿いにイルミネーションが飾られて(市が出してます)、
キラキラと輝いてるのを眺めていると、少し安心します。

 

f:id:ventottoprimavera:20201123055519j:plain

 


 

実は「本物」が少ない、バルサミコ酢の世界

お題「これ買いました」

f:id:ventottoprimavera:20201113052116j:plain

前回のモデナの街のお話の続きです

www.travel.co.jp

食文化の面で、モデナを世界的に有名にしているのが、バルサミコ酢です。
バルサミコ酢のラベルには、大抵、Aceto Balsamico di Modena
と書いてあることが多いと思います。
イタリアのスーパーに置いてあるのにもほとんどそうあります。

でも、悲しいかな、スーパーで売っている普及品のほとんどは、
バルサミコ酢に似せた何か」と言っても過言ではないようです。
ラベルにバルサミコ酢と書いてあっても。
これって意外に知らない人が多いんじゃないでしょうか。

「本物」の定義は、最低12年以上の熟成、使用されている葡萄の種類、
醸成の方法など、法律で事細かに決められているそうで、
モデナ産(または隣町のレッジョ・エミリア産)のみがDOP指定を受けます。

DOPは、イタリアの原産地証明です。
指定を受けているものは、確実に原産地品かつ高品質という証明になるので、
迷ったときは、DOPマークがあるものを選べば間違いないです。

それらのみがAceto Balsamico Tradizionale(伝統的バルサミコ酢)と呼ばれ、
12年以上の熟成を経たものがAffinata(アッフィナータ)、
25年以上の熟成を経たものがStravecchia(ストラヴェッキア)と呼ばれます。

モデナの街の台所、アルビネッリ市場でも、その名で売られていました。
そして、そういうバルサミコ酢はかなり高価。

写真のような親指サイズの小瓶でも、12年物で8ユーロ〜、
25年物で15ユーロ〜しました。大瓶だと100ユーロ超えます。

普及品が、大瓶で2ユーロ台くらいから売ってることを思うと、相当高価です。

私達も、記念にストラヴェッキアの小瓶をひとつ書いましたが、
通常のイタリアの使い方ではなく、少量を少しずつ使うもののようです。

なので、意外に持ちそう。賞味期限も2028年までとかなり長い。

通常のイタリアの使い方というのは、サラダのドレッシングにするというのが
最もメジャーだと思うんですが、こちらのサラダはとにかく豪快。

サラダにオリーブオイルとバルサミコ酢を驚くほどドバドバかけて、
塩胡椒をサッサと振っておしまい。
他のドレッシングは、シーザーサラダくらいしか見ません。

なので、我が家では、ガーリックを効かせた醤油ベースとか、
フレンチドレッシングとか、色々作ります。

日本からの長期出張者には、バルサミコドレッシングに飽きないように、
ごまだれドレッシングとか、日本のドレッシングを持ってくる人も結構いるんですよ。

f:id:ventottoprimavera:20201113060054j:plain

アルビネッリ市場

 

 

モデナという街とパヴァロッティ

お題「気分転換」

f:id:ventottoprimavera:20201109073438j:plain

新しい記事が公開されました

先日、モデナに初めて足を運びました。
隣州で近いのですが、なかなか行く機会がなかったのです。

この街、私もイタリアに来る前は知りませんでした。
そもそも、エミリアロマーニャという州自体、聞き慣れない人が多いですよね。
きっと一番有名なのは、州都のボローニャ。ボロネーゼパスタの。
その次がパルマでしょうか。こちらはパルマハム。

モデナは小さな街なんですが、意外にも、ここが産地のものがとても多いんです。
それらをぎゅっとまとめてみたので、興味がある方は、ぜひ読んでみてください。

www.travel.co.jp

記事でもふれたのですが、
モデナといえば、世界三大テノールパヴァロッティの出身地です。

パヴァロッティ劇場の前にあるパヴァロッティ像の前で記念写真を撮っていたら、
前の通りを通り過ぎる、見知らぬ車が窓を開けて、

Vincerò-------------------------------!!!!!!!

(ヴィーンチェローー(私は勝つ)!!)と大声で叫ばれたので、
びっくりと同時に嬉しくなりました。

そう、パヴァロッティの名を最も有名にしていると思われる、
オペラ『トゥーランドット』より、"Nessun Dorma"(誰も寝てはならぬ)からの
一番有名な節を歌ってきたんです。
どこの誰かも知らないけれど、こういうことをやってくるのが、
イタリアの面白いところです。
パヴァロッティの街に来た!と心から思いました。

ということで、今日の一曲は、パヴァロッティの動画で。
トリノ五輪の次の年に亡くなられてしまいましたが、
イタリアでは今も伝説の人です。


Luciano Pavarotti sings "Nessun dorma" from Turandot (The Three Tenors in Concert 1994)

春よりソフトなロックダウン

お題「これ買いました」

f:id:ventottoprimavera:20201107032559j:plain

Mercato Albinelli


実は今日からロックダウン

海外ニュースは、アメリカ大統領選で話題もちきりですね。
なので、全く話題になってないかと思いますが、
我がロンバルディア州は、今日から約1ヶ月のロックダウンに入りました。

当地イタリアのメディアでさえ、自国のロックダウンニュースより、
大統領選のことを先に取り上げているくらいです(笑)

とはいえ、春の厳戒態勢だった全国ロックダウンに比べると、
今回は、かなりソフトに感じます。

  • 実施しているのは、イタリア20州のうち、感染者が多い4州のみ
    (いわゆるレッドゾーン)。

  →その他の州は、基本、coprifuoco(22時以降の夜間外出禁止令)のみ。

  • 義務教育課程は、対面授業継続。

  →とはいえ、感染者が出て閉鎖になるクラスも出ている模様。

  • スーパーや薬局以外の他、美容院等も営業可。

  →美容院は、イタリア人にとってとても大事なことだからだそうです(笑)

  • 近所の散歩くらいであればOK

  →これはかなり助かる!
イタリアは都市部はほぼアパートメント住まいなので、
前回の缶詰状態だと、メンタルにダメージ負った人が多かったのかも。。。


つまり、前回に比べると、ある程度、自由がある状態です。

主目的は、テレワーク(こちらではSmartworkと言ってます)の推進と、
同居人以外の人に会わないようにということなのかなと思います。


実際、今日、表通りを見ている限り、そこそこの車がありました。
スーパーが混み合うということも特になく。
人々もロックダウン慣れし始めたのかな。
まぁ歴史的に、伝染病慣れはしてそうですがね。。

しかし、今年の2月から、このイタリアで!、ハグやキスの挨拶を我慢し、
全員が着用義務のマスクをし、店に入る度にアルコール消毒し、手洗いし、
イタリア人達が、いつになく頑張っていたように思うので、
また感染者が増えてしまったのは残念としか言いようがない。

でも、全国ロックダウンではなく、地域別に対応を変えているのは賛成。
必要ないだろーと思うような農耕地ばかりの地域とかいっぱいありますからね。

ロックダウン明けにはもう12月になってしまうので、
早々にアドヴェントカレンダーを2つ買いましたよ。

www.lindt.it


今年もリンツ。定番リンドールと、テディベアのもの1つずつ。
子供が最近、チョコレートの味を覚えたので、テディが彼のものです。

明日からまたステイホームで楽しむ日々を過ごします。
寒くなってきたので、皆さんもお気をつけください。