Two for the Road いつもふたりで

"Due per la strada" --- ミラノに住むふたり、橘凛夫婦が、徒然とイタリア生活やヨーロッパの綺麗な風景、旅行記を綴ります。

イタリアの浜松・コマッキオ

お題「カメラ」

お題「好きな街」

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Canon EOS 70D  f5.6  29mm 1/80s ISO100 絞り優先モード
Ristorante L'anguilla C'e - Via Ludovico Muratori, 43, Comacchio FE

アルプスの果てから続く水の幸 ラルゴに向かうそのフィナーレを

 

今日の場所

今日の場所はコマッキオ/Comacchioです。どこそこ?、とお思いの方は多いと思います。ここは私が「イタリアの浜松」と名付けているところ。もちろん私だけです(笑)

コマッキオはヴェネチアから南へ、フェッラーラの東。トリノ南西フランスとの国境近くからヴェネチアの南まで東西に渡って流れる、イタリア最長ポー川下流アドリア海への出口に位置します。「ポー川のデルタ地帯」としてユネスコ世界遺産にも登録されている地域のコムーネの一つです。

コマッキオ自体も、ヴェネチアのように町の中を運河が流れている、素敵な町です。ただ何よりコマッキオで有名なのは、写真の通り「ウナギ」ことアングイラ/Anguilla。「イタリアの浜松」と(私から)呼ばれる所以です。

イタリアの鰻食文化は、特にヴェネチアを州都とするヴェネト州で盛んで、北イタリア自体に広がっています。日本は平賀源内の策略によってよく夏に食しますが、イタリアは冬、特にクリスマス・イブに食します。

でも収穫の時期は秋が開始のようです。そのため、コマッキオは毎年9月下旬〜10月上旬の2週間、ウナギ祭りを開催しています。祭りの最中は、いたるところでウナギを焼く露店が出ています。

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写真の通り、ウナギを開いて骨を取り、グリルしたものも食べます。それとは別に、私が感動したのは、ウナギをぶつ切りにし、トマトソースでひたすら煮込み、ポレンタと一緒に食べる料理。

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これが非常に美味しい。個人的に、ウナギのグリルに蒲焼のタレを持ち込み、食べましたが、それよりもこっちの方が美味い。

尚、ウナギの種類が日本と違うので、若干味が違います。こちらのウナギ、ヨーロッパウナギらしいですが、脂が多く、日本のようにタレかけてご飯で食べると、少し脂っぽく感じます。でも、だからこそ、トマトソースで煮込んでも美味いんでしょうね。

 

行き方

毎回行き方、と書いてますが、すみません、私は車オンリーです。おそらく電車でも行けますが、フェッラーラ県のフェッラーラにまずは行かないといけないでしょうね。

車では、フェッラーラまでは高速がある程度あり、ここから東に向かって片側1車線の国道レベルの道を30分ちょいで見えてきます。

上述の通り、毎年9月下旬〜10月上旬の2週間、ウナギ祭りが開催されています。この期間は、コマッキオの町を訪れる人も多く、駐車場が結構混み合います。中心地の外に駐めて、中心地まで10分程度歩いていきます。

ただこんな小さい町に何故こんなに駐車スペースがあるのかと思うくらい、路上駐車スペースも多いので、絶対にどこか見つかります。あと路駐の場合、白線枠なので無料のところが多いです。(駐車場も2ユーロ程度のようです。)

今年も9月24日(土)〜10月9日(日)までの16日間で開催予定。(下記リンクご参照を)

Sagra dell'Anguilla XVIII edizione

私も他の予定次第ですが行きたいですね。今度帰国するとき、蒲焼のタレ買ってこなきゃ。

 

今日のBGM

丸山豊作詞、團伊玖磨作曲 混声合唱組曲筑後川』第5楽章 河口(変ホ長調

 

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(写真はコマッキオのポー川河口です。)