Two for the Road いつもふたりで

"Due per la strada" --- ミラノに住むふたり、橘凛夫婦が、徒然とイタリア生活やヨーロッパの綺麗な風景、旅行記を綴ります。

ご冥福をば。

f:id:ventottoprimavera:アウシュヴィッツ;死の壁;花束;

私事ですが、癌だった後輩が亡くなってしまいました。後輩と言っても、草野球で仲良くなった友人がチームによく連れてきていた後輩で、そこまで密な繋がりではありませんが、度々飲んだり、ウチに来て草野球チームの曲を一緒にレコーディングしていったり、私の事を慕ってくれました。

昨秋、日本に一時帰国していた時期に、膵臓癌となったのを聞いていました。中々時間が取れず、きっと元気になって、またどこかで会えるだろうと思っていましたが、まさかこんなに早く逝ってしまうとは。

安らかに眠っている事を心からお祈り申し上げます。

 

今日のは写真は暗めの雰囲気で、ポーランドのアウシュヴィッツ強制収容所 / Obóz Koncentracyjny Auschwitz の死の壁です。

死の壁

アウシュヴィッツは、ご存知の通り、「アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所」としてユネスコの世界遺産に登録されております。この収容所の中には絞首台や、ガス室が復元されており、それら建物や28号棟まである収容棟をぐるりと囲んだ形で、当時は高圧電流が流れていたという有刺鉄線が張り巡らされており、当時の収容所の状態を今に残しています。

その中でも、一番奥の11号棟と手前の10号棟の間に位置する壁に、銃殺刑の際に使われたとされる「死の壁」があります。レンガ塀の前にあるブロック塀は、銃弾の跳弾を避ける為なんでしょうね。左の10号棟の窓は塞がっており、実際の処刑を見せない為の造り出そうです。

有名なホロコーストはユダヤ人に対するものでしたが、実際に収容されたのはユダヤ人だけでなく、ポーラント人やロマ、政治犯、ソ連兵の捕虜等もいたそうです。

アクセス

ロケーションは南ポーランド、クラクフ / Krakówの西60km、カトヴィチェ / Katowiceの南東40kmに位置する、オシフィエンチム /Oświęcimという町にあります。このオシフィエンチムのドイツ名が「アウシュヴィッツ」、不本意なドイツ名の方が有名になってしまいました。

このオシフィエンチム近辺には、アウシュヴィッツ収容所とビルケナウ収容所と二つあるので、車が便利です。すみません、私は例の如くレンタカーで済ませるので、他のアクセスは書けません。。。

場所が都市ではないので、駐車場は周囲に沢山あります。値段も5ユーロ程度の値段で、観光中ずっと停められます。

出るのは自由ですが、中に入るにはツアーに参加しなければなりません。そしてこのツアーはアウシュヴィッツだけで1時間半、ビルケナウ含めると3時間近くかかるので、必ず時間は取りましょう。

 

以前紹介したチェンストホバ / Czestochovaからクラクフ近辺は、観光の見所も沢山あり、治安も良いので、私としてはかなりオススメします。特にクラクフ、カトヴィチェ共に空港があり、LCC*1が欧州各地から飛んできており、アクセスも便利です。

今日のBGM

Queen "No-One But You"

No One But You (Only the Good Die Young)

No One But You (Only the Good Die Young)

  • Queen
  • Rock
  • USD 1.29
  • provided courtesy of iTunes

クイーンの残りのメンバーが、死んだフレディに宛てた曲です。

"One by one, only the good die young"というサビ始まりの一節がとても印象的。本当に早過ぎる死というのに対し、「惜しい」という単語しかありません。RIP

*1:Low Cost Carrier : 廉価な航空会社の事。欧州はLCCが非常に盛んで、主要都市になると通常便以外にもLCCが多数飛んでいます。