Two for the Road いつもふたりで

"Due per la strada" --- ミラノに住むふたり、橘凛夫婦が、徒然とイタリア生活やヨーロッパの綺麗な風景、旅行記を綴ります。

マノロ・ブラニク - The Art of Shoes -

f:id:ventottoprimavera:20170216044055j:plain

マノロ・ブラニク展に行ってきました

ミラノはヨーロッパ都市のなかでは見どころ少ないと言われるものですが(メインはドゥオモと「最後の晩餐」)、昔から経済の街であるミラノ、貴族の瀟洒な元邸宅を改築した小規模な美術館がちょこちょこあって、在住者にとっては、それらに行くのが普段の楽しみだったりします。

先月は、イタリアンジュエリーの期間展示を観に、ポルディ・ペッツォーリ美術館に行ってましたが、今回は、ファッション関係の美術館、Palazzo Morandoを舞台にしたマノロ・ブラニク展。こういう美術館は、Duomoからも歩けるサン・バビラ周辺に密集しています。

普通の「美術館だけの美術館」と違って面白いのは、特別展でも、常設と思われる美術品が一緒に飾られていることです。飾られている絵は宗教画が多いので、夫はパスすることも多いのですが、ここは、1800年代あたりの昔のミラノの絵がたくさん飾られていて、目を奪われました。

ダ・ヴィンチも携わったらしい、今はなきポルタ・ロマーナの運河とか(ミラノが水の都と呼ばれていたなんて信じられない)、道行く馬車や人のファッション以外、現代とほぼ何も変わっていない、エマニュエーレ・ヴィットーリオ通りとか・・・。

マノロ・ブラニクのコレクションも思ったより豊富で、何部屋にも続き、他のお客さんも、靴コレクションとその背後のミラノの絵画を一生懸命眺めていました。そういう意味で、二倍美味しい展覧会でした。

こういった特別展は、世界をめぐるんでしょうか、ミラノでは4月9日までなので、ミラノに立ち寄る機会があれば、ファッション好きな方、どうでしょう。

http://www.costumemodaimmagine.mi.it/it/eventi-mostre/

ソフィア・コッポラ監督の「マリー・アントワネット」で、効果的に使われていたマノロの数々もたくさん。Palazzo Molando内にも、映画の雰囲気に合った部屋がいくつかありました。本作ももう10年前になるのか、、このどこまでも愛らしく、ちょっとどぎつい世界観、懐かしいですね~。

 


Marie Antoinette