Two for the Road いつもふたりで

"Due per la strada" --- ミラノに住むふたり、橘凛夫婦が、徒然とイタリア生活やヨーロッパの綺麗な風景、旅行記を綴ります。

4月のミラノは忙しい、僕らを除いて

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4月のミラノはファッションウィーク

ファッションウィークらしい。
ミラノの街は金曜が過ぎた夜中の2時でも人がかなり出歩いていて、
男性付きではあるが、女性とかも比較的多く、皆一様に酩酊している。

ドゥオモ広場はガレリアにあるバーのDJが、
真夏のイビサかと思うほどの大音量で四分打ちのビートをかけていて、
でも、まだ四月だから空気は肌寒く、余計違和感を感じさせる。

まぁ、業界がかすりもしないほど違うので、
私は彼らのように一日中を立ちっぱなしだったり、歩きっぱなしではなく、
いつもの日常を、ちょっと踏み外した夜更かしで、三脚持って撮影しに行ったのだ。
そしてようやくミラノの喧騒に気付いたわけだ、なんと遅い。

写真はドゥオモを遠景として、
ドゥオモ広場ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世の騎馬像の脇の獅子に焦点を当てた。
レンズによるのだが、私が持っているのだとドゥオモ全てが収まらないので、
騎馬像だったり、このライオン先輩を入れたりして、撮影していた。

 

私の場合、海外生活をし始めたのが、別に自分の大いなる意志ではなく、
人生の運によるものが大きいので、それを人に羨ましがられるのは、
そこまで自慢できるものではないからこそ、寧ろ非常に心苦しい。

ただ、ミラノのドゥオモだけは自慢できる。
これをちょいと車を走らせて見に行けるのは、本当に嬉しい。
なにせ自分の意志ではなかったので、そもそもミラノのドゥオモなんか知らず、
とりあえず来てみたから観光しようと、最初の週末に地下鉄の出口階段を上って、
このゴシック式建築を見た時の感動たるや。

ふふーん。

最近は入るのに、入場料も取る上、さらに長蛇の列になるものだから、
行く機会が年々減少しているけれど、やはりミラノで自慢できる建物、大聖堂。

名古屋人からすれば熱田神宮みたいなものでしょうか。