イタリア・ロックダウンでの生活
今週のお題「オンライン」
封鎖生活のまま、冬が終わり、春が過ぎていきます
イタリアでアウトブレイクが起こってからすでに6週間。
イタリアが封鎖に踏み切って1ヶ月。
私達の生活はというと、6週間前の2月後半からほぼ変わらず、家にいます。
北イタリアは毎日美しい晴天で、気がつけば、コートを片付け、軽い羽織り物で平気なくらいに暖かくなりました。
6週間前と大きく変わったこと
1 夫はずっと在宅勤務
夫が働いているのはドイツ語圏の欧州企業ですが、とても進んだ会社で、テレワークは完璧に行われています。
年に数週間、本社に集合することを除けば、もともと、社員それぞれが欧州圏の各国に散らばっていて、このような事態になる以前から自宅勤務という人もとても多いのです。
なので、全社員がテレワークに即移行というのも問題なかったようです。
2 巷はオンライン全盛
スーパー・薬局以外の小売業・外食産業はもちろん、現地友人の話を聞いていても、金融業・不動産業などの店舗もすべて閉鎖され、オンラインでのみ取引されています。
製造業は、工場などが一定のスペースと対人距離を保つことが可能な必要不可欠な企業のみ稼働しています。
無論、どの街もゴーストタウンと化しているし、イタリアでは7割近い会社がテレワークに切り替えたという記事も見たので、やればできるんだな!と感心しています。
3 食材の買い物は、家族の代表者1人が週一で
スーパーに入るにも、一定の距離を保たないといけないため、列に並ばなければならず、また、それなりにまとめ買いになるので、夫に行ってもらっています。
昨日から、ロンバルディア州では、外出時は必ずマスク(無ければスカーフ等で覆う)ことが義務化されました。
4 物流・デリバリーは問題なし
物流は滞りなく、不要不急のネットショッピングもきちんと届くのがありがたい!!
デリバリー時の対面接触はなく、もちろん置き配です(トラックから見守ってくれている)。
自炊に疲れたとき用の出前も、アプリで問題なく出来るので助かってます。
5 妻子は6週間、家の敷地外に一歩も出ず
私と子どもは、本当に全く外に出ていません。
ただ、うちのアパートは庭がとても大きく、公園くらいの広さがあるので、小さな子には十分過ぎるくらい。
妊娠中に、子どもに良さそうと思って庭の広い家に引っ越してきたのですが、まさかこれほどありがたい存在になるとは思わず、本当に良かったと思っています。
今は、庭の芝生に、野生のデイジーやたんぽぽ、すみれがたくさん咲いて、とても綺麗で癒されます。
庭のおかげも大きいでしょうが、これだけ長期間、家にいるのに、思ったよりもメンタルは元気なままで、我が身の隠れた引きこもり気質に驚いています(笑)
6 通りでは、パトカーの呼びかけや救急車のサイレンが
表通りではパトカーがちょくちょく巡回していて、家にいるように呼びかけています。
外出する度に自己宣誓書(イタリア内務省HPから印刷・内容が結構細かい)が必要だし、正当な理由がないと罰則がある。
やはり、強制力があるって強いと思います、外出への心理的ハードルが半端なく上がるので。
時々、救急車のサイレンも聴こえてくるので、まだまだ気を引き締めないといけないとその度に思います。
7 ご近所さんとの交流が活性化
今まで挨拶程度だった、同じアパートメントに暮らす他の世帯と少し仲良くなりました。
庭でおしゃべりをしたり、花を摘んだり、子供のおもちゃを貸してくれたり。
バルコニーでイタリアのカンツォーネなど歌っている家もあります。
みんなそれぞれ封鎖下の生活を工夫して楽しくしようと思っているのだと感じます。
8 学校再開はおそらく秋
ようやくイタリアはピークを超え、封鎖が功を奏したと言われはじめました。
ロックダウンはイースター後まで続け、段階的に終えていく事になるでしょう。
が、学校再開についてはわかりません。
イタリア含め欧米では、9月の新学期までは学校再開はないだろうといわれています。
6月から夏休みに入るので、不思議ではないのですが。
学校によってはオンライン授業をしていて、また、ごっそりと宿題が出ているのだそうです。
→この数日後、学校再開は9月以降と正式決定しました。
9 オンライン教育の充実に感謝
子どもを四六時中見なきゃいけないというのも、どこの家も相当に大変だろうと思います。
私達も、正直、結構ヘトヘトです(笑)
でも、やれ!!と言われたら、みんな何とかやるしかないので頑張っています。
うちでも、私達が忙しい時など、Youtubeで観られるベネッセ・しまじろうチャンネルの「オンライン幼稚園」、「Super Simple Songs」,「Cocomelon」, そしてNHK for Schoolの「おはなしのくに」などにお世話になっています。
オンライン教育の選択肢があるのは本当にありがたい。良い時代になりました。
そして、親の私達も、Netflixなど観て楽しんでます。
写真は、アウトブレイク前日に行ったカーニバルでのカラフルな紙吹雪。
みんなあんなに楽しくお祭り騒ぎだったのに、あの日を境に、すべての運命が変わってしまったような、そんな気がしています。
アフター・コロナは、今までとは違う世界が待っているといわれるくらいですから。
後どれくらい続くかわかりませんが、とにかく家に居続けて、頑張ろうと思います。