Two for the Road いつもふたりで

"Due per la strada" --- ミラノに住むふたり、橘凛夫婦が、徒然とイタリア生活やヨーロッパの綺麗な風景、旅行記を綴ります。

イタリア郊外の道路

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チニセッロバルサモとモンツァとセストサンジョバンニの間

近所のミラノから北のレッコに向かう道路です。
ミラノ北部の高速道路、A4と環状線北側と交差します。
このすぐ近く・・・撮影した側・ミラノ側と反対側には、
近辺でも最大のショッピングセンターがあったのですが、
客足も悪くないまま数年前にいきなり破綻、閉鎖され、
来年頃にすぐ近くまで伸びる地下鉄をいきなり無意味にしてくれました。
イタリア人に聞いても、誰一人何故閉鎖になったのか理解しておりません。

今、まだミラノ地下鉄M1(赤線)の終点はまだ街の中ですが、
今度の延伸で、終点駅は店一つもない、荒野になります。
あの辺りは発展していくのだろうか。

日本もたまに無計画な都市造りやってますが、イタリアには勝てませんよ。

壊れた信号機

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信号機が壊れるだなんて 

そんなの日本じゃ有り得ないなんて言いませんが、しかしイタリアは多い。
どこかしこで見ます、青がつかない信号機とか。
初めての道で出くわすと戸惑うこともありますが、ここら辺は空気感ですよね。
日本の、一集団から強制されて読ませる空気には馴染めない私ですが、
イタリアではそれなりに空気感が読めている気がしています。

でも先週の水曜日は、夕方日本人学校近辺でひどい目に遇いました。
停電なのか何なのか、あの一帯で信号機が一切稼働しておらず、
車通りの激しい交差点はイタリア人の自己主張で完全に渋滞、停止しておりました。

でもなんとなく規律的に動くんですよね。
南イタリアの、空いたスペースに入らなかったお前が悪い的なのではなくて、
そっちが行けそうだから先にお前行かせてやるよ的な北イタリアの空気は、
なんだかんだ嫌いではないです。

まぁこんな感じで壊れているよ、と撮影しました。
どうせ停まってたし。

エルサレムの笑う猫

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パレスチナ情勢が不穏ですね

世の中、ハァ?とか思う事が沢山ありますよね。
私も今朝ありましたよ、というか、毎朝イタリア人には、ハァ?と思っています。
でも、笑う門には福来る。
だからこそ、たまにはそんな言葉を思い返して、笑っていきましょう。

エルサレムで撮影した写真を見返していたら、こんな可愛いのが見つかりました。
写真家あるあるだと思いますが、意外に1枚目が偶然良かったりします。

 

忘れかけていましたが、エルサレムは何度でも訪れたい場所でした。
ちょうどシリア情勢が悪化し始めていた頃。
すごくネットで下調べして、荷物も捨てても良いようなものにして、
(普段使わないスーツケースや安物のサングラスにして。)
ホテルも5つ星にして、複数人で泊まったりして、
実はホテルが昔テロにあったところだったりして(笑)

でも行ってみたら全然安全、すごく気のいい人ばかり。
その前に訪れたエジプトでタカられまくった反動なのか、
あぁ、中東の人も底意地の悪い人たちだらけではないのかな、と思えました。

ただ街の人と話すと、やっぱりパレスチナ人は心に翳りを持っていたり、
ユダヤ教信者とパレスチナ人の交わりの無さが見えたり、
また、遠くの方まで見渡せる程の壁*1が見えたり。
実際に目で見る事で、沢山の事実を実感する事ができました。

 

だからこそ。

イスラエルが勝手にエルサレムを首都する事に、私はどうしても同意できません。
そしてアメリカがそれを承認する事に、非常に怒りを覚えてしまう。

エルサレムが、ユダヤ教キリスト教イスラム教、
これら全ての宗教にとって聖地と見なされているのはもはや周知の事実。
そして歴史的に見れば、土地を奪われたパレスチナ人もいる。
そんな事を深くも考えず、下した決断がこんなんだとしたら、
近年の平和って一体何だったんでしょうね。

 

しかし、あんな下品な大統領を支持する人間がいたり、
イタリアでも全く浅はかなマニフェストに貴重な投票権を投げ入れる人がいたり、
グローバリゼーションが加速しているこの世の中は、今やそれと逆行するように、
世界各地でどんどん自分本位な考えになってきているような気がします。
それって本当に世界にとって良い事なんでしょうか。

これは日本だってそう。
今やっている事が将来一体何のためになるのか。
本当に大事なことは一体なんなのか。
将来日本を背負う子ども達へ、我が国をどういった社会構造のまま渡すべきなのか、
我々は常に考えながら生きていかなければなりません。
だから我々は、大人になっても勉強しなければならないのだと、私は思います。

本当は沢山言いたい事があります、世の中に物申したい事だらけです。
でも、政治的な話題は挙げたくはありません、色んな考え方あるのを知っています。
ただ、色んな考え方に耳を向け、寛容でいて、受容したりもして、
自分の考えを凝り固まらせず絶えず自問自答するような、
そういったスタンスこそが、人間として大事な事なのではないかと思います。
そういった事ができる人が、世界をどんどん引っ張っていって欲しいものです。

 

なんだかんだいろいろ書きましたが、とりあえずは、笑顔が一番大事ですよね。
世界中の人たち全てがほっこり笑えるような、
そんな歌でも、写真でも、芸術でも、この世のどこかで見つからないものでしょうか。
猫だって笑うんだもの、きっとどこかにあるんじゃないかな、と思います。

お題「もう一度行きたい場所」

お題「最近気になったニュース」

ユーロヴィジョン2018はイスラエル優勝という幕切れでした

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お題「思い出の一枚」

今日の写真はエルサレムです

そういえば、エルサレムに行った事あったと思い出しました。
早3年半経ちましたが、あんなに冒険感に満ちた観光都市は初めてでした。

写真はDominus Flevit、日本語だと「主の涙の教会」と訳されていますが、
外観のドーム状はまるで涙のよう。
エルサレムの街中ではなく、でも街が一望できる近くのオリーブ山にあります。
エルサレムの街を見渡せる場所で、
昔、イエスがここからエルサレムを眺め、その滅亡を予言し涙したとされたそうです。

Dominus Flevit Church - Wikipedia

この近くにも沢山の史跡や教会があって、
エスが昇天した昇天教会だとか、
エスが弟子に請われて主の祈りを教えた主の祈りの教会だとか、
エスが捕まったゲッセマネの園だとか、マリアの墓の教会だとか、
さっと書いただけでも、信者でないような私でも、
へぇと感心する場所でした。

昨夜はEUROVISION FINALでした

ユーロビジョンとは、毎年この季節に行われるEUの国別対抗歌合戦です。
日本の紅白歌合戦のもっと規模の大きなバージョン。
今年はポルトガル開催、昨夜は決勝で、26ヶ国が参加していました。

感心するのが、youtubeで全面LIVE配信な上、
EU中心に述べ43に渡る国の視聴者がスマホアプリで気に入った歌手に即投票。

テレビを持っていない私達も、最後の投票までして楽しめました。
これは日本の放送局じゃなかなか実現できないでしょうが、
紅白もこういうやり方すれば、宣伝になるんじゃないかなぁ。

数日間に渡る激戦の末、優勝を掴んだのはイスラエル
来年のユーロビジョンはイスラエルで開催されることとなるそうです。

ちなみに、出場国の過半数、いや8割方が英語での曲引っさげての出場でした、
そしてアーティストもみんな英語堪能。
グローバルな勢いってこんなとこにも感じられて面白いです。

今日のBGM

優勝曲である、イスラエルのNettaというアーティストのTOYという曲。
正直、私達には響かなかったですが、殆どの国の投票で大きな支持を得ていました。
サイケな着物風衣装に大量の招き猫を配置したステージで、日本人から見るとかなりシュールなパフォーマンスでした笑。


Netta - TOY - Israel - Official Music Video - Eurovision 2018