Two for the Road いつもふたりで

"Due per la strada" --- ミラノに住むふたり、橘凛夫婦が、徒然とイタリア生活やヨーロッパの綺麗な風景、旅行記を綴ります。

ミラノのお寿司屋さん・バサラ

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ミラノのお寿司&カフェ屋さん

今日はPorta Genova駅近くにある、Basaraに行ってきました。
ミラノで、特にナビリオ付近で用事があったので、
ついでにランチセットでお寿司を安く食べたいなぁ、と思いまして。

実はこのお店、開店直後くらいに仕事の接待で連れて行ってもらったのですが、
当時は仕事でいっぱいいっぱいで、味を堪能する機会がなかったのです。

5年近く経って改めて、そういえばお寿司食べたな、と思い出し、
久しぶりに来店してみたのですが、これが美味いし安い。

我々はお寿司と裏巻きが各6個の寿司ランチ16ユーロを頼んだのですが、
ランチセットということでお味噌汁とサラダが付いてくる上に、
漬物3品にさらに擦りたてのわさび、ガリまで沢山付いてきました。
さらにお寿司も、イカを始めネタ全てにしっかりと包丁が通してあり、
マグロも普通の赤身ではなく、肉厚のトロ!
想定していなかっただけに、非常に堪能できました。

お店はもはや現地化が進み、我々以外のお客様は全てイタリア人。
そして小さいお子様連れの家族。
イタリア社会に溶け込んでいる証拠ですよね。

日本人のシェフの方はいらっしゃいましたが、
ホールのスタッフは全てイタリア人でした。
これがまた、非常に愛想よく、とても親切な方でした。
英語も使えるようなので、言語にも困らなさそうです。

また行きたいですねー
とはいえ、3月4月と帰国する用事が出来そうなので、
日本でたっぷり堪能してくるのもアリですね。

もしミラノで、日本食が恋しくなられた際は是非どうぞ。

Basara Milano Sushi Pasticceria
Via Tortona 12 20144 Milano
+39 02 8324 1025
月〜金 7:30-15:00 / 19:00-0:30
土 8:30-15:00 / 19:00-0:30
日曜定休

http://basaramilano.it/it/

ウィーンの冬の朝とピッツェリア

お題「冬の朝」

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今日はウィーンにいました

昨日からの出張でウィーンにいました、もうミラノに戻ったのですが。

冬の朝は好きです。
朝起きて、朝食を取り、支度をして、
ホテルや家の玄関を出て、歩き始めようとするその瞬間。
冷たい空気が頬に触れて、身体の中の暖かさを引き締まるように閉じ込める、
なんだか仕事という戦いに行く気分がすごく高揚します。

今朝は。
ホテルから本社オフィスまで、タクシーでも良いのですが、
ホテル近くの駅からオフィス近くの駅まではたった1駅なので、
ちょびっとだけでも歩きたかったのもあり、電車を選びました。
初めてだったので数本電車を逃してしまいましたが、無事到着。

冬の朝を歩くのはとても気持ち良かったです。
東京にいた頃、朝の通勤は一駅前から歩いていたので、
少しその頃を思い出して、今日の仕事も頑張れました。

ウィーンで美味いピッツァ

そういえば、昨晩はウィーンでとても美味いピッツェリアに行きました。
同僚のイタリア人のオススメで行ったこのお店は、
イタリアにあったとしても繁盛するレベルのピッツァ・ナポレターナでした。
シェーンブルン宮殿のすぐ近くです。

ウィーンで食べるのに、こんな美味くていいのか。
ビックリ。
価格もイタリアの外にしては、安めの価格設定。
同僚イタリア人は、
マルゲリータに8.5ユーロも払うのか、と少し悲しんでますが、*1
いやいや、まずいピッツァに10ユーロ払うより全然マシだよ。
そもそも、イタリアの観光地価格なんて、
イタリアにあるのにイタリアのクオリティじゃない上に、
このピッツェリアの値段よりも高いのもあるわけです。
おい、そこのヴェネツィア!お前だお前。

ただ非常に残念なことに、このお店、
やってるイタリア人がナポレターナでフレンドリーな反面、
ちょろまかすのもやっぱりナポレターナ。
会計を分けて、とお願いしたのに、レシートを分けて持って来ず、
デザートの支払いが入ってなかったので、
それも含めて再度分けて来いと言っても、
結局レシートを分けて持って来ませんでした。
テローネ*2特有の面倒くさがり俺ルール&小銭稼ぎ。
おかげで出張精算ができない。。。

さすがに同僚たちの手前、私は強く言うのを止めましたが、
少し腹は立ちます。
味は本当に美味しいので、お店自体はお勧めしますが、
注文する際は、きつく言うのをお勧めしますよ。

Da Ferdinando
Hietzinger Hauptstraße 26, 1130 Wien, Austria
毎日11時〜23時営業
https://www.daferdinando.at/

入り口の大きさに反して、意外に店の中は広いです。
あと、入り口に現金払いのみって書いてました。


また来週もウィーンにいます。
来週もこのお店連れて行かれるのかなぁ。

*1:イタリアでマルゲリータは大体4〜5ユーロ前後

*2:人種差別の言葉です、すみません

ヨーロッパの鐘の音にはご注意

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鐘にはお気をつけください

バカと煙と私は、高いところがあるととりあえず上るので、
ヨーロッパの観光地に行くとまず高い塔には上ります。

ヨーロッパの高い塔は、だいたい教会に隣接しているか、教会関係で、
必ずと言っていいほど、鐘があります。

さて。

気をつけるべき、ことというのは、鐘の音、です。
音の良し悪しではありません。
問題はいつなるかを、気をつけていた方が良い、ということです。

なんせこの鐘の音。

めちゃくちゃ音がデカい。

そりゃあ、町中に鳴り響かせる為の鐘ですから、
近くで聞いたら大きいんでしょう。

でもこれが、昨今では皆電動式になっているので、
予備動作もなく、鳴るんです。

初めのうちは、この大きな鐘が揺れ始めるのかと思いますが、
いえいえ、中に仕込まれてるハンマーが、急に中を叩くんです。
パシャパシャ、写真を撮っていると、急に鳴ります。

初めて聞いた時は絶対にビックリします。

あれ、心臓に悪いですよね。

ある程度、その驚きを体験してしまった、その内に、
人は学習能力というもので、上る前に必ず時間を確認して、
鳴りそうな時間なら身構えるようになるのですが、

それでも突然鳴る鐘の音にビックリします。

こっちの身構えは無防備かのように、またしてもビックリさせてくれる。
もうどうしようもありません。

まぁそれでも、身構えてないあの背筋に雷が走る感覚が、
だいぶ軽減されるので、身構えている方が良いですよ。

高いところに上りたい方々。
必ず、頂上に上る前に現在時刻を確認されてください。

 

ちなみに、鐘の音が鳴る時間について、
観光地では時報のように、毎時間を告げる鐘のようになってますが、
本来は違うようです。

何故か5時ジャストに鳴ったり、鳴らなかったり。
私もイタリア人に聞いたのですが、どうやらあれは教会で働く人の為のもの。
つまり聖職者の作務チャイムらしいです。

しかし町中で生活音の中に、鐘の音が時を告げる様は、
それこそヨーロッパの空気感を築き上げてますよね。
もしヨーロッパにお越しの場合は、こんな音にも耳を澄ませてみてください。

(ちなみに写真はオルヴィエートの塔の上の、鐘です。)

ミラノ・タンジェンツィアーレ

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ミラノ・タンジェンツィアーレ

ミラノの環状線環状線高速道路です。
通勤に使っております。

イタリア語で環状高速の事をタンジェンツィアーレ / Tangenzialeと言います。
いまいち私も英語は完璧ではないので、
もはや英語で話しててもタンジェンツィアーレって単語を使います。

だってかっこいいじゃないですか。
何、Ring Roadって。
リング、ロード?
指輪の、道?
じゃ、ロード・オブ・ザ・リングやん。
ファンタジーが一瞬で渋滞化。

それに比べて、タンジェンツィアーレ。
一語。
シンプル。
かっこいい。

もう一度。
タンジェンツィアーレ。
あぁ。
心地よい響き。
タンタンタタンタン、みたいな。

だからこそ、もっとこの単語を広めていきたい。
さぁ皆さんも、タンジェンツィアーレ!
こないだ首都タンジェンツィアーレ走ってたらさぁ・・・
名古屋タンジェンツィアーレ新しくなったよねー・・・
1号タンジェンツィアーレが渋滞で困ったよ・・・

アモーレが流行ったくらいなんだから、タンジェンツィアーレだって、ねぇ?

ミラノ随一の見どころ

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ミラノのユネスコ世界遺産

以前の会社の後輩から珍しくメールが。
今度ミラノ行くんですが、最後の晩餐のチケットが取れない、助けて、と。

大概行けばなんとかなるイタリアですが、唯一予約が必須なのは、ここ。
ミラノはサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会の『最後の晩餐』。
中世の教会で描かれている一般的なフレスコ画ではなく、
テンペラ画という、壁に直接絵の具を塗る方法で描かれているため、
簡単に剥がれやすく、それ故に観る人数を毎日制限しているのが理由です。

ネットで3ヶ月先まで予約できるんですが、これが腹の立つことに、
行きたい日に限って、売り切れているのです。
あれ、何でなんでしょうね。
私は、世界中の旅行代理店がおさえまくってるからだと睨んでいるのですが。

その証拠に、実はそんな簡単に諦めなくても大丈夫。

一つは、キャンセル待ちが後々どんどん出てくる。
私が睨んでいる通りだと、代理店がどんどん手放すんでしょうかね。
ある日見た時だと埋まっているのに、1週間後に見ると空いているとか、
結構あります。

もう一つは、電話予約分も結構残している。
ネットで予約できなかった方、国際電話になりますが、
電話してみても良いと思いますよ?
もちろん英語が通じます、片言でもレッツトライ。

さらに最後の一つ、当日販売分も少なからず、ある。
当日朝一(8時オープンだったか)で行けば、
予約時間はいつになるか分かりませんが、チケット購入可能です。
この場合、当日は1日ミラノにいるのが大事ですし、
調整可能なスケジュールにされる方が良いと思います。
この教会、ミラノ市内、中心地圏内とはいえ、
ミラノ絶対の見どころドゥオーモ周辺からは離れてます故。

 

ただ、残念ながら世界中の人が移動することの多い、
例えば年末年始とか、クリスマス前後とか、
そういったバカンス期間は早めにおさえた方が賢明です。
皆さん同じようなことを考えますからね。

ちなみに8月半ばは、そもそもミラノ人がバカンスに出かけるため、
超絶空いてます、一応定休日以外は年中無休なので。
っていうか街自体がガラガラです。
教会の入り口すぐ近くには若干路駐スペースがありますが、
この時ほど自由気ままに駐められる期間はありません。
観光地価格のレストランで宜しければ、この期間に訪れるのも良いかも。

 

ところで、弊サイトは写真(メインの)ブログなので、写真の話をすると。
この最後の晩餐、最近ようやく一般写真撮影OKになったんです。
2015年までは一切ダメだったんです。
狭い部屋に監視してるオバちゃん達いるんで、目を盗む事すら不可能でした。

しかし、今では撮影は全然オッケー。
すこーし後ろめたさを感じながらシャッターを切ってみても、
オバちゃん達、一切飛んでこない、なんか嬉しい。
あ、でも、もちろんフラッシュはダメですよ?

まぁミラノだって気まぐれイタリアン、朝令暮改な世界なので、
明日また写真撮影禁止になってしまうかもしれません。
その時は悪しからず。