Two for the Road いつもふたりで

"Due per la strada" --- ミラノに住むふたり、橘凛夫婦が、徒然とイタリア生活やヨーロッパの綺麗な風景、旅行記を綴ります。

ヨーロッパの鐘の音にはご注意

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鐘にはお気をつけください

バカと煙と私は、高いところがあるととりあえず上るので、
ヨーロッパの観光地に行くとまず高い塔には上ります。

ヨーロッパの高い塔は、だいたい教会に隣接しているか、教会関係で、
必ずと言っていいほど、鐘があります。

さて。

気をつけるべき、ことというのは、鐘の音、です。
音の良し悪しではありません。
問題はいつなるかを、気をつけていた方が良い、ということです。

なんせこの鐘の音。

めちゃくちゃ音がデカい。

そりゃあ、町中に鳴り響かせる為の鐘ですから、
近くで聞いたら大きいんでしょう。

でもこれが、昨今では皆電動式になっているので、
予備動作もなく、鳴るんです。

初めのうちは、この大きな鐘が揺れ始めるのかと思いますが、
いえいえ、中に仕込まれてるハンマーが、急に中を叩くんです。
パシャパシャ、写真を撮っていると、急に鳴ります。

初めて聞いた時は絶対にビックリします。

あれ、心臓に悪いですよね。

ある程度、その驚きを体験してしまった、その内に、
人は学習能力というもので、上る前に必ず時間を確認して、
鳴りそうな時間なら身構えるようになるのですが、

それでも突然鳴る鐘の音にビックリします。

こっちの身構えは無防備かのように、またしてもビックリさせてくれる。
もうどうしようもありません。

まぁそれでも、身構えてないあの背筋に雷が走る感覚が、
だいぶ軽減されるので、身構えている方が良いですよ。

高いところに上りたい方々。
必ず、頂上に上る前に現在時刻を確認されてください。

 

ちなみに、鐘の音が鳴る時間について、
観光地では時報のように、毎時間を告げる鐘のようになってますが、
本来は違うようです。

何故か5時ジャストに鳴ったり、鳴らなかったり。
私もイタリア人に聞いたのですが、どうやらあれは教会で働く人の為のもの。
つまり聖職者の作務チャイムらしいです。

しかし町中で生活音の中に、鐘の音が時を告げる様は、
それこそヨーロッパの空気感を築き上げてますよね。
もしヨーロッパにお越しの場合は、こんな音にも耳を澄ませてみてください。

(ちなみに写真はオルヴィエートの塔の上の、鐘です。)