Two for the Road いつもふたりで

"Due per la strada" --- ミラノに住むふたり、橘凛夫婦が、徒然とイタリア生活やヨーロッパの綺麗な風景、旅行記を綴ります。

布団の中から出たくない

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布団の中から出たくない

夫婦二人でこの動画にハマっています。


打首獄門同好会「布団の中から出たくない」

久しぶりに何度も観てしまうMVを観ました。
このペンギンが可愛い上に、打首獄門同好会のファニーさが重なって、
観る度に笑えるんです。
確かに、温々の布団の中と、そこから出た時の寒さは、
バラードと、間髪入れずに入り込むデスメタルの厳しさはありますよね笑
サビもこれまたメロディアスで、共感しちゃう。

皆さんも、是非ご一聴あれ。

 

自慢をすると、布団を出た寒さというのは、
建物自体が温められるヨーロッパではあんまり感じません。
冬でも家の中では軽い長袖1枚くらい。
冬の朝だからと言って、他の季節と違うと思わなくなりました。

いまいち仕組みがよく分かっていないんですが、
壁や床に埋められている蒸気ストーブが各部屋に必ずあって、
それが建物中に張り巡らされていて、繋がっているようです。
蛇口を捻れば、温められた蒸気がストーブを通って、部屋は温々。
但し、このストーブはすぐに温まらないので、だから冬の間は皆捻りっぱなしです。

勿論、共益費も結構高いんですけどね。
一軒家の暖房費や、世帯が少ないマンションの共益費にも、諸に影響します。
最近はIoT化が進み、各ストーブにスマートメーターが着けられて、
(ある日いきなり業者が、自宅にずけずけとやってきます。)
使った分だけ請求されるようになりました。

 

まぁだからなのか、こっちの奴等はすごいですよね。
写真みたいに、朝も早から自宅前の滑り止めをしっかりやってたりします。
やっぱり外というのは寒いわけですから、私みたいなのは心折れてるんですがね。

もうクリスマス過ぎてしまいました。。。

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Monza 中心部入り口の噴水

久しぶりの更新です。

何だか言い訳はたっぷりありますが、久しぶりの更新です。
前回は11月、クリスマスを懐かしがってましたが、
もはやクリスマスを過ぎてしまいました。。。

 

とはいえ、たまに撮影もしていました。
やはりクリスマス前のヨーロッパは、一層の賑わいを見せます。

写真はMonza / モンツァ、中心部の入り口に位置する噴水。
モンツァは、ミラノ北東に位置する、ミラノ近郊では一番大きいコムーネです。
F1のイタリアングランプリがあるモンツァ・サーキットで有名でしょうか。

イタリアは市町区村という分別はなく、ただ単一にコムーネで統一されていますが、
ここモンツァは市と言っても良い規模のコムーネ

コムーネ - Wikipedia

でも中心街はやっぱりミラノより小型。
端から端まで歩いて15分程度、でも結構な賑わいを見せるのです。

ミラノ中央駅やミラノ・ポルタガリバルディ駅から、モンツァ駅まで10分程度。
そのモンツァ駅から中心街まで1〜2分、すぐにこの噴水が見えます。
夜のライトアップが綺麗なんですね。

ちなみにさらにもっと端まで歩けば、モンツァ公園。
塀で囲まれた公園としては、欧州でも最も広い部類に入ります。
すぐに見えるはレアーレ宮、そしてさらにさらにと歩けば、モンツァサーキット。
・・・さすがに結構な徒歩運動になりますが。
あと、実はミラノ最初のゴルフ場もこの公園の中に。

 

いずれにせよ、この噴水が最初の入り口です。
ミラノからの日帰りに丁度いいんで、オススメです。
下記に詳しく。

http://www.amomilano.com/monza.html

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もうクリスマスですね

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久しぶりの投稿です。

少し投稿しないと、簡単に半月が過ぎてしまいました。
歳を取ると、月日は自分をどんどん追い越して行く気がします。
意識していないと、自分が1日過ごしている間に世界が1年経っているよう、
まるで浦島太郎です。

 

最近は、忙しさもあったのですが、
それよりもカメラを持つ気がなかなか起きず、悶々としておりました。
ただ、いつの間にか世間がクリスマスカラーに彩られるようになり、
あの赤、緑、金の彩りが年末に向かうというテンションにさせてくれて、
ちょっとまた世界を自分なりに切り取りたくなりました。

クリスマスの準備、日本はどうなんでしょうか。
イタリアは来週末から本格的に動き出しそうですね。
街の通りが電飾の準備を始めています。
急にコートが必要となって、急激に寒くなったように感じましたが、
そりゃもうそんな時期になったもんですよね。

大人になっても、雪が降ったり、クリスマス当日になったりすると、
何故だか心がウキウキするのです。
実際は面倒くささとか、煩わしさとか、そんな事も考えるのにですよ。
いつまで経っても子どものまんまなんでしょうね、私は。

何年か前の思い出

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何年か前の今頃は

イタリアに来て早◯年、実は一時期だけ日本で生活しており、
当時付き合っていた彼女(今の妻)とは遠距離だったわけです。

ある夜、電話越しで些細な喧嘩をしまして、
気晴らしに三脚を持って、スカイツリーを撮影しに行ったんですが、
撮影して落ち着いた後、彼女にご機嫌取りで撮影した写真を送ったんです。
ペンライトで文字なんて書いたりして。

・・・まぁ、何一つ伝わらなかったんですけどね。
その後、頭を地面にめり込ませるように謝りました。

 

あの時期は忙しかったです、そして不安ばかりの毎日でした。
自分の所在が落ち着かなかったし、
将来が見えているようで全く分からない方向に転がってましたし。
あれから早X年、今があることに感謝しますが、
同時にあの時あの場所がもう戻らないのを寂しくも思います。

スカイツリーとか、日本の観光地とか、もっとゆっくり撮影したいなぁ。

カタルーニャ情勢

ひとまずは情勢について、安心でしょうか。

ただスペイン政府は前首相を国家反逆容疑で捜査と息巻いているし、
どうしてこうも血気盛んな対応するんでしょうか。

独立というのがあまり賢い選択とは思えませんが、
こんな対応だと問題を先送りにしているのかな、と思います。

確かに初めから断固許すまじという姿勢を見せておいて、
素早く掌握するように動けた結果が、この平和的解決をリード出来たんですが、
亡命までした人間をわざわざ訴追したって、これ以上何もならない気が。

 

イタリアの話と一緒で、何がこの問題へと起因したのか、
またその原因をどう対処するか、をもっと考えるべきです。
所詮、政治家は政治家ですよね。
それもこれも、ヨーロッパ諸国が平和で先進的だから出来ることですよ。
日本が将来的にもこんな分裂をしないことを祈るばかりです。

カタルーニャとスペインはどこへ行くのか

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カタルーニャ情勢はどうなるんでしょうか

お題「今日の出来事」

カタルーニャが独立宣言を行いましたね。
直近のニュースを観ていると「やはり」という気持ちがあるのですが、
ついこないだまでを思うと、どうしても驚きを隠せません。

最近は無いですが、以前は仕事でちょくちょくバルセロナに行っていたので、
彼の地にも民族性があるという認識は持っていました。

ただ、私もここまで急に民族性が民族意識に変態するとは思っておりませんでした。
確かに歴史を追うと、既に住民多数賛成の自治憲章が2010年に違憲扱いされた事が、
当時までは2割程度だった独立志向を急激に拡大させたとのことですが、
本当についこないだまで、スペインであったことを享受していた場所です。

寧ろ、バスクの人たちの方が、民族意識という単語が合うと思っていました。
彼らはそもそも全く別言語*1を話すからか、
スペイン人ではなくバスク人だという民族意識が高く、
会う人会う人、バスクの物を沢山勧めてくれました。
でも別に、カタルーニャと同じで、独立を切望しているように、見えなかったです。
ヨーロッパは多民族国家、多言語国家だらけですから。

 

この違和感はどこから生まれてるんでしょうね。
個人的に、根拠もない単なる個人的な意見ですが、
民衆の不満があらぬ方向に、安直な方向にリードされているのかな、と思います。
ここでも。

先日記事に書いた、イタリア・ロンバルディア州ヴェネト州もそうです。
裕福と言われる地方の中で、職にありつけない若者や貧しい人たちが増えていて、
その彼らにしてみたら税金が高すぎるんですよ。
そんな高すぎる税金を払えど払えど、何で生活が豊かにならないのか、
毎日の不満って言わないけれど、結構あります。

でもそれって、実は今当たり前のように享受しているものをないがしろに考えてるんですよ。
実は我々は、国家に身体的な安全だけでなく、人権、個人的主権、全て守られていて、
それって国家が税収で成り立っているから出来ることであるわけで。
無いものを数えるだけでなく、当たり前にあるものも数える必要があります。

地方自治というのは、国家が大きければ大きいほど重要度が増していきますが、
でも国家が担うべきものが無くなるわけではありません。
一地方が独立国家となった時、果たしてそれらを継続して担うことが出来るのか。

 

さてさて、カタルーニャはこれから一体どうなるんでしょうか。
既に欧州連合カタルーニャの独立を認めない姿勢を示しています。
認めない、というだけで、何かしら介入する余地はあるんでしょう。

個人的にはスペインのここまでの強硬姿勢が謎です。
武力をチラつかせるのは下の下の策だと思うんですが。

カタルーニャはご自慢の経済力がどんどん衰退していくだけです。
スペインは万が一武力衝突になった際、世界からの批判は免れません。
このまま誰も妥協しようとしなければ、お互い損な状況でしかないはずです。
どうかもう一度お互いの行動を考え直してもらえると有り難いのですが。

 

今日は、バルセロナのモンジュイックの丘にある、
モンジュイック城に展示されている大砲に乗る海鳥の写真を。
悲しい事件が起きる前に、是非とも平和的な解決を頼みます。

*1:ラテン語やゲルマン、スラブ語族のインド・ヨーロッパ言語ですら無い。