Two for the Road いつもふたりで

"Due per la strada" --- ミラノに住むふたり、橘凛夫婦が、徒然とイタリア生活やヨーロッパの綺麗な風景、旅行記を綴ります。

子どもが生まれました

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息子が生まれました

6月はたった1記事だけだったのは、本当に忙しかったから。
まったく人生が変わりましたね、こんなに世界が変わるとは。

我々夫婦も、幸い子どもを授かることが出来、
誕生の瞬間は二人で感動して涙を流し合っていましたが、
今や夜泣きやら昼間の果てしない駄々やらで疲労困憊。
まだまだ忙しさは続きます。

 

写真は4月頃に撮影したマタニティーフォトです。
あの頃は、道すがら色んな人に「双子なの?」と聞かれるくらい、
大きなお腹をしていましたが、
生まれたらようやく納得の、大きな子どもでした。

道すがら、知らない人たちがこの大きなお腹を見る度に、
「Auguri!(おめでとう!)」と一声掛けてくるのは、
人懐っこいイタリアだからでしょうか。
腹立つ事の多いイタリアですが、こういったところで救われるのも事実ですね。

パルマの展示会場入口にはパルマハムの専門店があります

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展示会場でのハム専門店

先日、仕事でパルマの展示会場に行ってきました。
その会場の入口(出口)にはプロシュット・バーなるものが。
パルマハム / Prosciutto di Parma専門で売ってるんですよ。

何が凄いかって、私が行った展示会は食品関係と殆ど関係がない、産業機械の展示会。
おそらく食品関係の展示会もここの会場であるんでしょうが、
やれモーターやら電子リレーやら見ているとこの場所だけが少し異質に見えました。

そしてもう一つ凄いのが、食パンにハムを挟んだだけなのに美味しい事。
ハムの塩加減が絶妙にマッチして、シンプルされど奥行きがある味です。
これは是非行って、一度食べてみて欲しいですね。

 

そして今知ったのが、プロシュートではなく、プロシュットが正しい発音。
確かにイタリア語でもProsciuttoなんで、促音なんですよね。
でも日本人もイタリア人も、促音でなく伸ばしている気がするのは私だけでしょうか。

表現の自由という名のマスコミの暴力

今日は初めて写真をつけません

日大アメフト部の悪質タックル問題が話題になっていますね。
私も、日本の体育会系の不自由さとその異質な変わらなさは、
日本社会に根付く悪の土壌だと思っているので、結構関心があります。
問題提起は非常に大事だと思う。

ただ、You Tubeでアップされている謝罪会見やニュースを見ると、
最近逆にこう思うんですよ。
「もういいんじゃないか」って。
特に日大広報部を攻撃している様を見ていると、
確かに選手の会見と監督・コーチの会見に食い違いがあり、
納得いかないのは分からないのでもないですが、
その事にマスコミ各社がこぞったように監督・コーチを悪にしている。

そんなにあの内田前監督・井上元コーチは悪の権化でしょうか。
彼らがしたことは、未来永劫反省し変わる事のないものなのでしょうか。
そういう訳ではないでしょう。

ましてや、日大広報部のおじいちゃん。
あの内田前監督や井上元コーチとどんな関係にあるのか分かりませんが、
私があのおじいちゃんだとしても、同じような質問だらけのマスコミに対し、
これ以上非難を受けるのは可哀想だと会見を切り上げたでしょう。
それくらい、監督・コーチを悪に仕立て上げる事ばかりを聞いている。

それで切り上げようとすると今度は自分たちの
挙句にはニュースでは日大広報部の酷い扱いばかりクローズアップしている。
しかも自分たちに対して酷い事を言ったシーンしか取り上げない。

マスコミがいかに表現の自由を、自分たちの暴力の武器にしているか。

このニュースを見た時、正直身の毛がよだちました。
マスコミは何でも聞いても良いのか。何でも攻撃しても良いのか。

なんかね、いつぞやかクレイジージャーニーでやってたペルーの話で、
私刑(リンチ)の文化がまだ根付いているっていうので、
観覧者が絶句するというのがあったんですが、
マスコミのやってる事って公開リンチですよ、何が違うの?
ペルーの文化は絶句して、遅れてるとか考える訳なのに、
我々のやってることはそれと変わらないですよね。

現代社会では私刑の代わりに司法=裁判所が存在しています。
裁判所では黙秘権とかありますし、被告人にだって必ず弁護人が立てられます。
私たちはついつい水戸黄門や色んな時代劇然り、
物事を正義と悪の二極化で考えがちですが、世の中そんな簡単だったらどんなに楽か。
そんな簡単じゃないから、司法が可能な限り平等たるんでしょう。

事実を事実として放映するのがマスコミの自由なのであって、
その事実にマスコミ独自の主観を塗り固めるのは、表現の自由という名の暴力である。
正直法律ででも禁止すべきだと思う、第三機関とか設けて、
もしくは裁判所だのが判断して、一時的な停止措置命令を出すとか。
まぁ主観というのはどうにも少しは入るわけだから、線引き難しいですけどね。

 

寧ろマスコミにやって欲しいことは、追求なんかよりも、
これからこんな事が起きないように社会はどう動いているのか、
そういった将来に繋がる事を放映して欲しい。
この事件をきっかけに、こんなのが作られようとしてますぜ、とか、
指導者のみなさん、また選手の皆さん、これからはこんな機関がありますよ、とか。

罪を憎んで人を憎まず。
報道されるニュースに対しては、そう願います。

また我々、ニュースの視聴者は、情報リテラシーを磨くことが大事ですね。

お題「どうしても言いたい!」

イタリア郊外の道路

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チニセッロバルサモとモンツァとセストサンジョバンニの間

近所のミラノから北のレッコに向かう道路です。
ミラノ北部の高速道路、A4と環状線北側と交差します。
このすぐ近く・・・撮影した側・ミラノ側と反対側には、
近辺でも最大のショッピングセンターがあったのですが、
客足も悪くないまま数年前にいきなり破綻、閉鎖され、
来年頃にすぐ近くまで伸びる地下鉄をいきなり無意味にしてくれました。
イタリア人に聞いても、誰一人何故閉鎖になったのか理解しておりません。

今、まだミラノ地下鉄M1(赤線)の終点はまだ街の中ですが、
今度の延伸で、終点駅は店一つもない、荒野になります。
あの辺りは発展していくのだろうか。

日本もたまに無計画な都市造りやってますが、イタリアには勝てませんよ。

壊れた信号機

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信号機が壊れるだなんて 

そんなの日本じゃ有り得ないなんて言いませんが、しかしイタリアは多い。
どこかしこで見ます、青がつかない信号機とか。
初めての道で出くわすと戸惑うこともありますが、ここら辺は空気感ですよね。
日本の、一集団から強制されて読ませる空気には馴染めない私ですが、
イタリアではそれなりに空気感が読めている気がしています。

でも先週の水曜日は、夕方日本人学校近辺でひどい目に遇いました。
停電なのか何なのか、あの一帯で信号機が一切稼働しておらず、
車通りの激しい交差点はイタリア人の自己主張で完全に渋滞、停止しておりました。

でもなんとなく規律的に動くんですよね。
南イタリアの、空いたスペースに入らなかったお前が悪い的なのではなくて、
そっちが行けそうだから先にお前行かせてやるよ的な北イタリアの空気は、
なんだかんだ嫌いではないです。

まぁこんな感じで壊れているよ、と撮影しました。
どうせ停まってたし。