Two for the Road いつもふたりで

"Due per la strada" --- ミラノに住むふたり、橘凛夫婦が、徒然とイタリア生活やヨーロッパの綺麗な風景、旅行記を綴ります。

日本でしか撮れないものは他国以上にあると思います。

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カメラって面白いですよね

常々思うのは、カメラをもう少し早めにやっておけば良かった、ということ。
自分の人生で、欧州で職を得て、欧州の風景を沢山撮れるのは大変な幸運ですが、
やっぱり日本の風景をもっと沢山撮影したい、と思う事も多々あります。

特に、色んなブログを拝見させていただくと、
皆さん日本の日常を上手く切り取っていらっしゃる。
そういう写真を見ると、己の未熟さもそうですが、
私もこんなのが撮りたいなぁ、と思う気持ちもあるのです。

あぁ、私は何故日本を離れる前までに、一眼レフを持ち始めなかったのか。
もちろんその全てが巡り合せなんですけどね。

 

その味わいもそうですが、日本そもそもの文化、暮らし、風俗、
海外のどの国よりも、日本でしか撮れない写真ってあるのでは、と思います。
おっと、日本人としての贔屓目でしょうかね。 

写真は京都の祇園の、、、何ていうお店だったかな。
寧ろお店の名前を言ってしまってはダメな気がする。
私が持っている沢山の故郷と同様、
妻の実家である京都、日本に帰国する楽しみの一つです。

イタリアの「孔雀の城」

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Castello Di Pavone

今日の写真は、去年のイースターにアオスタ州(北イタリア北西部にある州で、
北イタリア人には人気のウィンタースポーツの場)に行く前に、
夫の仕事上の知人のイタリア人に前々からオススメしてもらっていた古城ホテル
「カステロ・ディ・パボノ・ホテル(Castello Di Pavone)」で一泊した時のもの。

夜遅くに到着したので、すでに玄関口が閉まっていて、呼び鈴を鳴らしたら、
石の城壁に埋め込まれた木の扉がギギギ•••と開く感じがまさにドラクエの世界そのもので、二人して興奮しました。

その晩は、ライトアップされたお城の壮麗さに感嘆していたのですが、朝起きて二度ビックリ。
城壁から、庭園から、城下町の街並みから、こんな綺麗な色合いをしていたのかと驚きました。
ピエモンテの片田舎に突如こんなのがデンとあるのがまたすごい。しかも建造は9世紀らしいです。。。

古城やそれを改築したホテルというと、ドイツ圏やフランス圏の方がメジャーなのか、
検索してヒットするのは大抵そのあたりなのですが、
イタリアにもお城は山ほどあるし(特にアオスタ州はお城のメッカ)、
スペインのパラドールもどこも素晴らしいし、私達は結構な古城(ホテル)マニアなので、
今後も国・地域問わず色々紹介していけたらと思っています。

お城は大抵郊外にあるので、車でないとなかなか行くのが難しい場所ですが、
普通のホテルに泊まるよりも値打ちがあるし、なのに割とリーズナブルなので、
コスパも良いと思います。

ホテル詳細については、下記記事に書いてあるので、興味ある方はチェックしてみてください。

www.travel.co.jp

あと、ここの公式サイトも、結構面白い (笑)

http://www.castellodipavone.com/index.php

日本語版がいかにもGoogle翻訳かけただけとわかるレベルのクオリティですが、、、
どのページにも音楽が流れて、雰囲気はかなり伝わるんじゃないかと思います。

 



 

写真取り扱いのお願い

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ちょっとだけお願い

モヤモヤさまぁ〜ず」という番組で、ミラノが特集されている(いた?)そうです。

なんだか我々も知らない場所も特集されているそうで、
今後行ってみたい場所が増えて嬉しいです。

どうやら猫カフェも取り上げられたそうですね。
弊サイトでも取り上げたところなので、一層嬉しいです。

一つ個人的なお願いをさせていただくと。
SNSで弊サイトや、Travel.jpに掲載した我々の写真を使っていただくのは良いのですが、
折角サイトを訪問頂いたのであれば、「いいね!」なり、コメントなり、シェアなり、
何かしらアクションを起こして頂くとより嬉しいです。

自分の写真がTwitter等で使われたのを見て、
嬉しい気持ちもあって、そこまで迷惑ではないですが、
こちらが気付かない内に無断で使われるのは、あまりいい気がしないなぁ、と。

折角のご縁、そのシャイなお気持ちからちょこっとだけ勇気を出して、
我々をサポートいただけると幸甚です。

 

ところで近況ですが。
先週は48時間だけ東京に滞在したり、
明日朝5時起きでウィーンに向かったり、と忙しい日々を送っております。

写真はミラノのクリスマス、ガッレリアではこんなライトアップされております。
住んでる身、時々馬鹿にはしますが、ミラノも結構見どころありますよ。

イタリアの歯磨き粉味の風邪薬

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心底不味い。。。

今年が全世界的に寒すぎるせいなのか、
それとも年齢的に身体にガタが来ているせいなのか、
11月末から何度も何度も風邪をひいています。

年明けもまさかこんなにすぐ。
今回で通算4回目、しかも寝れども寝込めど中々治らない。

出張だのなんだのあって、医者に行くのも2度目、
マラティアという、会社へ提出する診断書を書いてもらいました。
この診断書のお陰で有給休暇を消費する事もなく休めるんです、
そりゃ行かなくちゃしょうがない。

ただ今回、今までのホームドクターが信頼できなくなってきたので、
一度話した事のある、英語も流暢なお医者さんに変更して行きました。
色々話したい事も話せて、あぁ、このお医者さんでいいと思ったんですが。
思ったんですが、それでもやっぱり出されるお薬、その名も

OKi(オキ)

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ブルータス、お前もか。。。

 

この薬、不味いんですよ。
いや、不味いなんてもんじゃ語り尽くせないんですよ、後味も最悪なんですよ。
いや、不味い、後味も最悪ってのも、まだ言葉足らずな気がします、
好き嫌いが殆どない私でも、大嫌い、と言い切れる味です。

「OKI 薬」と検索して、イタリア生活を書いてるブログが幾つか引っ掛かりますが、
まぁみんな書いてる単語、一緒(笑)

不味い

歯磨き粉の味

仰る通り(笑)
ほんと歯磨き粉を食べた気がします。
そして歯磨き粉がお腹の中に溜まった気がします。
ただでさえ風邪で辛いのに、余計な不快感が増します。
何で風邪治すがために余計な不快感を味わなきゃいかんのよ。

 

いや、最初は水に溶かして飲むなんて知らなかったんで、
舌の上にくっつきまくって、人生最大のトラウマでした。
いやいや、水に溶かさなかったのが悪かったんだと、
次は白湯に溶かしてチャレンジしても
歯磨き粉をコップ1杯分飲んでる気分、そして胃も受け付けない。
今回もカモミールティーに入れてみましたが、
歯磨き粉の科学的な甘さがカモミール風味と勿論マッチングしない、
結局は胃の中の不快感が増しただけ。
もう、風邪なんてどうでも良くなります、治りもしてないのに。

 

そんな薬なのに、イタリア人に風邪引いてると伝える度に、
結構な頻度でOKi飲んだか、OKi飲めばいいぞ、と事あるごとに勧めてくる。
ホームドクターも含め、こいつらバックマージンでも貰ってんじゃないか
真剣に疑った事もあります。

 

ちなみに、12月ウィーン出張の時も風邪で苦しんでおりまして、
その時、同僚にアスピリンを始め、色々オススメしてもらいました。
これがどれも美味い!

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アスピリンAspirinaとネオシトランNeoCitran。
説明書通りお湯に溶かせば、甘めのレモンティー。
ウィーンではホテルで寝込んでいる最中、毎日飲んでました。
ドイツ語圏だと結構定番なんですってね、なんと羨ましい!

 

ところで、これ読んだ人、
良薬、口に苦し」という言葉を浮かべるかもしれません。
言っておきますが、苦いというだけなら、私も何もここまで書きません。
寧ろ苦い薬の方が大歓迎、なんかめっちゃ効いてる気がするじゃないですか。
何というか、OKiの味は、苦さなんてもんじゃない。
もっとなんとか出来たんじゃないか、何故この味なのか、
頭がおかしいんじゃないか、理解に苦しむ味なのです。
そしてお腹に入って効いてる気分にならず、
寧ろ小さい子どもが間違って食べちゃダメなモノを胃に入れた気分になるんです。

 

一体何故なのか。
イタリアって美味しいものだけないですよね。

正月ですが、実感がわきませんね。

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年越しはローマでした。

あけましておめでとうございます。
2018年本年も本ブログ共々宜しくお願い申し上げます。

昨日の写真でバチカン、とありましたが、
この冬、年末年始の3連休はローマに来ております。
ローマに在留されている方々はミラノに来る度に、
「(街がきっちり整えられていて)イタリアとは思えない」と仰るのですが、
我々みたいなミラノに在留する人間にとってみれば、
「(こんなに遺跡だらけで広い都市は)イタリアとは思えない」んですよ。

いやはや、ローマすごいですね。
とにかく広い。
ミラノなんて主要各所歩こうと思えば歩けるのに、
この都市は観光スポット全て歩くには、足が足りないと思うほど。

そして遺跡だらけ。
どこに行っても、遺跡や遺構が街に溶け込んでいる。
そもそもの遺跡が、本当に昔の建物かってくらい、大きくて目立つ。
改めて観光客としてイタリアを回っている気分でした。

新年の実感がまだありません。

さて年越しをした今、新年一発目ですが、
実は全くと言っていいほど、新年の実感が湧きません。
年数は変わったようだし、街はまだ騒いでいるんだけれど、
なんかその後教会とか神社とかに行くわけでもないし、
街を彩る音楽とかが正月専用のものに変わるわけでもないし。

私は、キリスト教文化圏にとっての大晦日、元旦は、
我々のクリスマスイブ、クリスマスに毛が生えたレベルだと思っています。
1日当日はまだまだ大晦日の夜の騒ぎに引きずられて、街はお休みなのですが、
なのに2日には何事も無かったように、街は稼働するのです。

この切り替えの早さが、私にはまだまだ理解できません。
新年明けの数日というのは、私にとっては街のまったりさを味わう期間。
なのに、すぐにせわしなさに当てられる、私のこのやり場のなさは一体どこへやればいいのか。

そして彼らにとってのクリスマスは、我々にとっての元旦レベルです。
25日26日はとにかくやっているお店を探すのが難しいですからね。
これがまた、慣れないんですが、まぁそれはまたいつかお話しする機会があれば。

 

正月だけは、実は日本にいたいなぁと思う事が多いです。
欲張りですがね、来年こそは、ゆっくり帰りたいなぁ。

今日のBGM

Death Cab For Cutie "The New Year"

 新年の一発目という事で、一番真っ先に浮かぶのは、私にとってこの曲。
デスキャブ好きですみません。
先の文章で、「街が騒いでいる」と書いたんですが、
その、夜の静けさに溶け込んだ喧騒を上手く表現していて、すごく好きなんですよ。

 

こんな新年の曲を考える度に、
ふと浮かぶのは、ビートルズ好きだった、前の会社の後輩。
U2好きでもある彼は、
年越しした後に、年の離れたお兄さんとドライブに行って、
U2の"New Year's Day"を聴いて二人してニヤッとした、という話をしてくれて、
そんな兄弟がいるのは羨ましく思った事があります。
私にも、新年の曲を考えて、デスキャブだよね、と話が合う人が欲しいなぁ。

 

非常に残念なことに、私が駐在としてイタリアに来た後に、
いつの間にか音もなく退職してしまい、それから音信不通・・・
今頃彼はどうしてるのか、想いを馳せながら今晩は寝るとしますか。