Two for the Road いつもふたりで

"Due per la strada" --- ミラノに住むふたり、橘凛夫婦が、徒然とイタリア生活やヨーロッパの綺麗な風景、旅行記を綴ります。

正月ですが、実感がわきませんね。

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年越しはローマでした。

あけましておめでとうございます。
2018年本年も本ブログ共々宜しくお願い申し上げます。

昨日の写真でバチカン、とありましたが、
この冬、年末年始の3連休はローマに来ております。
ローマに在留されている方々はミラノに来る度に、
「(街がきっちり整えられていて)イタリアとは思えない」と仰るのですが、
我々みたいなミラノに在留する人間にとってみれば、
「(こんなに遺跡だらけで広い都市は)イタリアとは思えない」んですよ。

いやはや、ローマすごいですね。
とにかく広い。
ミラノなんて主要各所歩こうと思えば歩けるのに、
この都市は観光スポット全て歩くには、足が足りないと思うほど。

そして遺跡だらけ。
どこに行っても、遺跡や遺構が街に溶け込んでいる。
そもそもの遺跡が、本当に昔の建物かってくらい、大きくて目立つ。
改めて観光客としてイタリアを回っている気分でした。

新年の実感がまだありません。

さて年越しをした今、新年一発目ですが、
実は全くと言っていいほど、新年の実感が湧きません。
年数は変わったようだし、街はまだ騒いでいるんだけれど、
なんかその後教会とか神社とかに行くわけでもないし、
街を彩る音楽とかが正月専用のものに変わるわけでもないし。

私は、キリスト教文化圏にとっての大晦日、元旦は、
我々のクリスマスイブ、クリスマスに毛が生えたレベルだと思っています。
1日当日はまだまだ大晦日の夜の騒ぎに引きずられて、街はお休みなのですが、
なのに2日には何事も無かったように、街は稼働するのです。

この切り替えの早さが、私にはまだまだ理解できません。
新年明けの数日というのは、私にとっては街のまったりさを味わう期間。
なのに、すぐにせわしなさに当てられる、私のこのやり場のなさは一体どこへやればいいのか。

そして彼らにとってのクリスマスは、我々にとっての元旦レベルです。
25日26日はとにかくやっているお店を探すのが難しいですからね。
これがまた、慣れないんですが、まぁそれはまたいつかお話しする機会があれば。

 

正月だけは、実は日本にいたいなぁと思う事が多いです。
欲張りですがね、来年こそは、ゆっくり帰りたいなぁ。

今日のBGM

Death Cab For Cutie "The New Year"

 新年の一発目という事で、一番真っ先に浮かぶのは、私にとってこの曲。
デスキャブ好きですみません。
先の文章で、「街が騒いでいる」と書いたんですが、
その、夜の静けさに溶け込んだ喧騒を上手く表現していて、すごく好きなんですよ。

 

こんな新年の曲を考える度に、
ふと浮かぶのは、ビートルズ好きだった、前の会社の後輩。
U2好きでもある彼は、
年越しした後に、年の離れたお兄さんとドライブに行って、
U2の"New Year's Day"を聴いて二人してニヤッとした、という話をしてくれて、
そんな兄弟がいるのは羨ましく思った事があります。
私にも、新年の曲を考えて、デスキャブだよね、と話が合う人が欲しいなぁ。

 

非常に残念なことに、私が駐在としてイタリアに来た後に、
いつの間にか音もなく退職してしまい、それから音信不通・・・
今頃彼はどうしてるのか、想いを馳せながら今晩は寝るとしますか。