Two for the Road いつもふたりで

"Due per la strada" --- ミラノに住むふたり、橘凛夫婦が、徒然とイタリア生活やヨーロッパの綺麗な風景、旅行記を綴ります。

ブレラ地区の片隅の愛

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ブレラ地区の片隅

やっぱり人を主題として撮ると、写真に意味がありそうに見えます。
ただ単に綺麗なもの、面白い角度、構図を探すのは(私にとって)至難の技で、
もっと人物や動物を撮っていきたいのです。

ただ社交的で人見知りしないように見えて、実の私はかなり臆病なので、
見知らぬ人にいきなり話しかけて、事前事後問わず撮影許可を取るなんて、
そんな大それたことは絶対に無理です。
そうすると必然的に後ろ姿を撮ってしまいますね。

 

今日はミラノのブレラ地区を歩いておりました。
ブレラ地区は、元々職人・芸術家が集まるところで、
画材屋や小さなブランドショップなどが沢山並んでいたりします。
歩行者のみの道は敷石がしっかり詰められていて、
道行く人は穴ぼこや石ずれで躓く心配もない。
デートには最適のウォーキングコースかもしれません。

ちょっと初々しいような、それでいて羨ましいような二人の歩きに、
ついついカメラを向けて後ろ姿を撮ってしまいました。

オフィス外観

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私のオフィスについて

オフィスの窓です。
私は本社勤務ではないので、数人だけのオフィスで働いています。
数人だけなので、オフィスはアパートの一室を間借りしています。

我々のように仕事する方は結構アパートの一室というパターンが多いです。
キッチン設備はオーナーが取り除いたのですが、
トイレにはシャワーが残っていて、浴びようと思えば浴びることができます。

オフィスと書いて、いろいろと想像された方には申し訳ないです。
落書きが多いんですよね、こんな郊外でも。
サンドナートミラネーゼは、BMWイタリアや石油大手のEniのオフィスで発展した
謂わばニュータウンのような地域。(勿論、町自体の歴史は古い町ですが)
こういったところでも落書きが書かれ、消されずに残っているのが、
イタリアの残念なところの一つかもしれません。

 

ところで調べてみると、このBMWイタリア本社ビル、
かの丹下健三氏が設計されたとのことで、
都庁舎も代々木第一体育館広島平和記念公園も、氏の作品の兄弟のようですね。
今度同僚に教えてあげよう。

マノロ・ブラニク - The Art of Shoes -

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マノロ・ブラニク展に行ってきました

ミラノはヨーロッパ都市のなかでは見どころ少ないと言われるものですが(メインはドゥオモと「最後の晩餐」)、昔から経済の街であるミラノ、貴族の瀟洒な元邸宅を改築した小規模な美術館がちょこちょこあって、在住者にとっては、それらに行くのが普段の楽しみだったりします。

先月は、イタリアンジュエリーの期間展示を観に、ポルディ・ペッツォーリ美術館に行ってましたが、今回は、ファッション関係の美術館、Palazzo Morandoを舞台にしたマノロ・ブラニク展。こういう美術館は、Duomoからも歩けるサン・バビラ周辺に密集しています。

普通の「美術館だけの美術館」と違って面白いのは、特別展でも、常設と思われる美術品が一緒に飾られていることです。飾られている絵は宗教画が多いので、夫はパスすることも多いのですが、ここは、1800年代あたりの昔のミラノの絵がたくさん飾られていて、目を奪われました。

ダ・ヴィンチも携わったらしい、今はなきポルタ・ロマーナの運河とか(ミラノが水の都と呼ばれていたなんて信じられない)、道行く馬車や人のファッション以外、現代とほぼ何も変わっていない、エマニュエーレ・ヴィットーリオ通りとか・・・。

マノロ・ブラニクのコレクションも思ったより豊富で、何部屋にも続き、他のお客さんも、靴コレクションとその背後のミラノの絵画を一生懸命眺めていました。そういう意味で、二倍美味しい展覧会でした。

こういった特別展は、世界をめぐるんでしょうか、ミラノでは4月9日までなので、ミラノに立ち寄る機会があれば、ファッション好きな方、どうでしょう。

http://www.costumemodaimmagine.mi.it/it/eventi-mostre/

ソフィア・コッポラ監督の「マリー・アントワネット」で、効果的に使われていたマノロの数々もたくさん。Palazzo Molando内にも、映画の雰囲気に合った部屋がいくつかありました。本作ももう10年前になるのか、、このどこまでも愛らしく、ちょっとどぎつい世界観、懐かしいですね~。

 


Marie Antoinette

今週はボローニャ

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ボローニャにいました

今週もあと少しですね。

今週は出張3週目、ボローニャ1泊でした。
そもそもたかがボローニャ
ミラノから車で2時間なので本当は泊まりたくなかったのですが、
晩にわざわざ戻って、朝にわざわざ渋滞突き進みながら行くのもあれなので、
宿泊させていただきました。

意外に泊まったホテル、Aemilia Hotel Bolognaが良くて、
値段は90ユーロくらいですが、部屋もベッドも広くWiFi環境も良く、
尚且つ、市内中心地まで歩いてすぐのロケーション。
ご飯もすぐ探せる、ビジネスには最適のホテルでした。

ボローニャまで電車でお越しの場合は少し駅から遠いですが、
車でお越しの方、駐車場は完備(13ユーロ)でネット環境も悪くない、
そんなビジネス用のホテルならここはオススメです。
ホテルの方も愛想良く、片言の日本語話す方もいました。

 

ちなみに写真は8月のボローニャのメインストリート。
8月は北イタリア・ボローニャも例に洩れず、ガラガラになるんです。
さすがに今週は休みでもないので、この通りは沢山の人でごった返してました。