Two for the Road いつもふたりで

"Due per la strada" --- ミラノに住むふたり、橘凛夫婦が、徒然とイタリア生活やヨーロッパの綺麗な風景、旅行記を綴ります。

怒りのエネルギー

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穏やかな日々です

しばらく、日本から母が来てくれていました。
主にミラノ近辺で過ごして色々とお世話になったのですが、
ちょうどヴァイオリン職人の友人がクレモナに居るタイミングでしたので、
クレモナ名物のヴァイオリン博物館や工房を案内してくれたりと、
イタリアでしかできないことも出来て良かったかなと思います。
その友人は、欧州各地の工房で働いたり、
非常に個性的な弦楽器を作る面白い人なので、いずれ紹介出来たら。

近況では、夫が長らく悩まされてきた仕事用携帯(過去記事参照)の機種変をしたので、とてもご機嫌です。

italia.hatenadiary.com

新携帯はモトローラで、私も過去のアメリカ留学時に使用していた携帯がモトローラなので、懐かしさを感じています。
別売でスウェーデンのHasselbladのカメラなど取り付けられるそうで、張り切っています。
一眼レフを持ちたくない日にも良さそうですね。

www.motorola.com

夫は「怒れる若者」「エモ系」 (夫親友ら談)なので、いつも世の不正義や不条理に飽くことなく怒っています。
隣で時折うるさい時もありますが、殊に価値観や判断基準が全く異なる他者がいっぱいいる海外生活においては、
「怒る」という行為そのものがとてもエネルギーが必要で疲れるもの。
夫はとてもエネルギッシュで体力があるなぁといつも感心しています。
自分の代わりに何でも怒って主張してくれるパートナーというのもなかなか良いものです。

そういえば、私もイタリアに住む前は、自分はそこそこエモーショナルな性格と思ってました。が。
ヒステリックでクレイジーで、すぐ号泣までしちゃう熱いハートを持つこの国に来て、
全然だったということに気づきました。
世界は広い!

写真は、アオスタ州のとあるお城の庭で撮ったもの。去年の4月かな。

毎年2月も半ばを越えると、陽の光の彩度明度がグッと変わって来ますね。
一番好きな季節である春から初夏までもうすぐな気がして、とてもフレッシュな気持ちを運んでくれます。

日本でしか撮れないものは他国以上にあると思います。

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カメラって面白いですよね

常々思うのは、カメラをもう少し早めにやっておけば良かった、ということ。
自分の人生で、欧州で職を得て、欧州の風景を沢山撮れるのは大変な幸運ですが、
やっぱり日本の風景をもっと沢山撮影したい、と思う事も多々あります。

特に、色んなブログを拝見させていただくと、
皆さん日本の日常を上手く切り取っていらっしゃる。
そういう写真を見ると、己の未熟さもそうですが、
私もこんなのが撮りたいなぁ、と思う気持ちもあるのです。

あぁ、私は何故日本を離れる前までに、一眼レフを持ち始めなかったのか。
もちろんその全てが巡り合せなんですけどね。

 

その味わいもそうですが、日本そもそもの文化、暮らし、風俗、
海外のどの国よりも、日本でしか撮れない写真ってあるのでは、と思います。
おっと、日本人としての贔屓目でしょうかね。 

写真は京都の祇園の、、、何ていうお店だったかな。
寧ろお店の名前を言ってしまってはダメな気がする。
私が持っている沢山の故郷と同様、
妻の実家である京都、日本に帰国する楽しみの一つです。

イタリアの「孔雀の城」

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Castello Di Pavone

今日の写真は、去年のイースターにアオスタ州(北イタリア北西部にある州で、
北イタリア人には人気のウィンタースポーツの場)に行く前に、
夫の仕事上の知人のイタリア人に前々からオススメしてもらっていた古城ホテル
「カステロ・ディ・パボノ・ホテル(Castello Di Pavone)」で一泊した時のもの。

夜遅くに到着したので、すでに玄関口が閉まっていて、呼び鈴を鳴らしたら、
石の城壁に埋め込まれた木の扉がギギギ•••と開く感じがまさにドラクエの世界そのもので、二人して興奮しました。

その晩は、ライトアップされたお城の壮麗さに感嘆していたのですが、朝起きて二度ビックリ。
城壁から、庭園から、城下町の街並みから、こんな綺麗な色合いをしていたのかと驚きました。
ピエモンテの片田舎に突如こんなのがデンとあるのがまたすごい。しかも建造は9世紀らしいです。。。

古城やそれを改築したホテルというと、ドイツ圏やフランス圏の方がメジャーなのか、
検索してヒットするのは大抵そのあたりなのですが、
イタリアにもお城は山ほどあるし(特にアオスタ州はお城のメッカ)、
スペインのパラドールもどこも素晴らしいし、私達は結構な古城(ホテル)マニアなので、
今後も国・地域問わず色々紹介していけたらと思っています。

お城は大抵郊外にあるので、車でないとなかなか行くのが難しい場所ですが、
普通のホテルに泊まるよりも値打ちがあるし、なのに割とリーズナブルなので、
コスパも良いと思います。

ホテル詳細については、下記記事に書いてあるので、興味ある方はチェックしてみてください。

www.travel.co.jp

あと、ここの公式サイトも、結構面白い (笑)

http://www.castellodipavone.com/index.php

日本語版がいかにもGoogle翻訳かけただけとわかるレベルのクオリティですが、、、
どのページにも音楽が流れて、雰囲気はかなり伝わるんじゃないかと思います。

 



 

写真取り扱いのお願い

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ちょっとだけお願い

モヤモヤさまぁ〜ず」という番組で、ミラノが特集されている(いた?)そうです。

なんだか我々も知らない場所も特集されているそうで、
今後行ってみたい場所が増えて嬉しいです。

どうやら猫カフェも取り上げられたそうですね。
弊サイトでも取り上げたところなので、一層嬉しいです。

一つ個人的なお願いをさせていただくと。
SNSで弊サイトや、Travel.jpに掲載した我々の写真を使っていただくのは良いのですが、
折角サイトを訪問頂いたのであれば、「いいね!」なり、コメントなり、シェアなり、
何かしらアクションを起こして頂くとより嬉しいです。

自分の写真がTwitter等で使われたのを見て、
嬉しい気持ちもあって、そこまで迷惑ではないですが、
こちらが気付かない内に無断で使われるのは、あまりいい気がしないなぁ、と。

折角のご縁、そのシャイなお気持ちからちょこっとだけ勇気を出して、
我々をサポートいただけると幸甚です。

 

ところで近況ですが。
先週は48時間だけ東京に滞在したり、
明日朝5時起きでウィーンに向かったり、と忙しい日々を送っております。

写真はミラノのクリスマス、ガッレリアではこんなライトアップされております。
住んでる身、時々馬鹿にはしますが、ミラノも結構見どころありますよ。

イタリアの歯磨き粉味の風邪薬

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心底不味い。。。

今年が全世界的に寒すぎるせいなのか、
それとも年齢的に身体にガタが来ているせいなのか、
11月末から何度も何度も風邪をひいています。

年明けもまさかこんなにすぐ。
今回で通算4回目、しかも寝れども寝込めど中々治らない。

出張だのなんだのあって、医者に行くのも2度目、
マラティアという、会社へ提出する診断書を書いてもらいました。
この診断書のお陰で有給休暇を消費する事もなく休めるんです、
そりゃ行かなくちゃしょうがない。

ただ今回、今までのホームドクターが信頼できなくなってきたので、
一度話した事のある、英語も流暢なお医者さんに変更して行きました。
色々話したい事も話せて、あぁ、このお医者さんでいいと思ったんですが。
思ったんですが、それでもやっぱり出されるお薬、その名も

OKi(オキ)

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ブルータス、お前もか。。。

 

この薬、不味いんですよ。
いや、不味いなんてもんじゃ語り尽くせないんですよ、後味も最悪なんですよ。
いや、不味い、後味も最悪ってのも、まだ言葉足らずな気がします、
好き嫌いが殆どない私でも、大嫌い、と言い切れる味です。

「OKI 薬」と検索して、イタリア生活を書いてるブログが幾つか引っ掛かりますが、
まぁみんな書いてる単語、一緒(笑)

不味い

歯磨き粉の味

仰る通り(笑)
ほんと歯磨き粉を食べた気がします。
そして歯磨き粉がお腹の中に溜まった気がします。
ただでさえ風邪で辛いのに、余計な不快感が増します。
何で風邪治すがために余計な不快感を味わなきゃいかんのよ。

 

いや、最初は水に溶かして飲むなんて知らなかったんで、
舌の上にくっつきまくって、人生最大のトラウマでした。
いやいや、水に溶かさなかったのが悪かったんだと、
次は白湯に溶かしてチャレンジしても
歯磨き粉をコップ1杯分飲んでる気分、そして胃も受け付けない。
今回もカモミールティーに入れてみましたが、
歯磨き粉の科学的な甘さがカモミール風味と勿論マッチングしない、
結局は胃の中の不快感が増しただけ。
もう、風邪なんてどうでも良くなります、治りもしてないのに。

 

そんな薬なのに、イタリア人に風邪引いてると伝える度に、
結構な頻度でOKi飲んだか、OKi飲めばいいぞ、と事あるごとに勧めてくる。
ホームドクターも含め、こいつらバックマージンでも貰ってんじゃないか
真剣に疑った事もあります。

 

ちなみに、12月ウィーン出張の時も風邪で苦しんでおりまして、
その時、同僚にアスピリンを始め、色々オススメしてもらいました。
これがどれも美味い!

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アスピリンAspirinaとネオシトランNeoCitran。
説明書通りお湯に溶かせば、甘めのレモンティー。
ウィーンではホテルで寝込んでいる最中、毎日飲んでました。
ドイツ語圏だと結構定番なんですってね、なんと羨ましい!

 

ところで、これ読んだ人、
良薬、口に苦し」という言葉を浮かべるかもしれません。
言っておきますが、苦いというだけなら、私も何もここまで書きません。
寧ろ苦い薬の方が大歓迎、なんかめっちゃ効いてる気がするじゃないですか。
何というか、OKiの味は、苦さなんてもんじゃない。
もっとなんとか出来たんじゃないか、何故この味なのか、
頭がおかしいんじゃないか、理解に苦しむ味なのです。
そしてお腹に入って効いてる気分にならず、
寧ろ小さい子どもが間違って食べちゃダメなモノを胃に入れた気分になるんです。

 

一体何故なのか。
イタリアって美味しいものだけないですよね。