Two for the Road いつもふたりで

"Due per la strada" --- ミラノに住むふたり、橘凛夫婦が、徒然とイタリア生活やヨーロッパの綺麗な風景、旅行記を綴ります。

ローマのもう一度行きたいレストラン

お題「もう一度行きたい場所」

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2017年の「もう一度行きたいレストラン」暫定1位!

昨年だけでも、我々の中でもう一度行きたいレストランが結構ひしめいてますが、
ここを訪れたのは12月30日という年の瀬。
 
Hostaria dell'Orso
VIA DEI SOLDATI 25/C, 00186 ROMA
 

最後の最後にガツンと記憶に残る、素晴らしいレストランでした。

その日、私達はItaloに乗ってローマに到着したばかり。
在住の友人にオススメされていたお店に行ったのですが、予約せずに行ったので、満席であえなく撃沈。
仕方ないので、テヴェレ川沿いをブラブラ歩きながら、夫御用達・ミシュランアプリでふと見つけたレストランです。
場所はウンベルト1世橋のすぐ近く。

 
クリスマスから年末年始シーズンというのもありますが、もう、見た目からしfancy!です。元貴族の館らしく、内装も重厚で、記念日ディナーやデートにも持ってこいの雰囲気。バーやディスコテカ(クラブ)も併設されています。
もし、私がローマ在住なら、訪ねてきてくれた友人知人を必ずお連れするだろうと思います。味が良くてかつ雰囲気込みのレストランは、あるようでそうないですからね〜。
 
お料理はイタリアンですが、いわゆる「何を食べても美味しい!」というイタリアあるあるな至福なやつで、きのこのパスタやお肉のタリアータの味が忘れられません。
そのうちレストランブログにも詳細載せられたらいいなと思います。
 
その晩はわりと空いていて、予約せずとも、一番良いと思われる窓辺の席に案内してもらえました。隣がパリから来たカップルで、日本大好きらしく、色々話かけてくれました。私達と同じようにローマでの年越しを楽しみにやって来たそうです。近年の日本ブームのせいか、ざっくばらんに話しかけられることが以前よりあります。
 
大晦日はやはり和食が食べたいという我々の願望で、ローマ老舗日本食濱清の年越しディナーに行って、勿論良かったですが、テヴェレ川ビューのここで年越しというのも粋で良かったかも。
 

永遠の都の夜

食後は、川沿いをまた散歩して、サンタンジェロ城を通り過ぎ、最終的にはヴァチカン市国の方まで歩いて行きました。

ローマ在住の方々には、ミラノの方が洒落ている、ローマなんて下町だ、といったことを日頃から散々言われます。生粋のローマ人には、北イタリアへの対抗意識を持っている人も結構います。が、しかし、サン・ピエトロ大聖堂のライトアップとオレンジ色の街灯が幾重にも重なって川面に揺らめく様は、パリのセーヌ川沿いにも負けず劣らずの壮麗さ。ローマの魅力の底力を感じました。やはり、ローマは都なのです。
 
それにしても、人にオススメされたレストラン以上に、偶然見つけたレストランの方がより鮮やかに記憶に残るような気がするのは、気のせいでしょうか。。
 
一応、レストランのサイト載せておきますね(音楽が流れるので注意)。
 
 

 

港町の夕暮れ

お題「もう一度行きたい場所」

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ここは何処でしょう?

港に観覧車、海岸沿いの遊歩道…
私は横浜や神戸の港町の空気を少し思い出しました。

ここは、スペインの港町マラガです。
日本での知名度はあまり高くないように思いますが、ピカソの出生地で、ピカソ美術館が有名。地中海沿いの明るい街ですが、港町特有の、国籍不詳の妖しさもちょっとあって魅力的です。

私は特にこの遊歩道のモダンで平和的な雰囲気が気に入りました。
空気が澄んだ日は、対岸のモロッコまで見えるそうです。

実は我々にとっても、近くて遠い国モロッコはまだ未踏の地。
チャンスはあったんですが、なかなか実現に至らずです。

いつかベストシーズンといわれる冬場、サハラ砂漠で新年の御来光を仰いでみたいものです。

 

そういえば、前にツイッターか何かで、欧州に永住予定の日本人向けの老人ホームをヨーロッパの何処からもアクセスが良くて、気候が温暖なマラガに造ったらどうかと書いている人がいました。

ニューヨークには確かにそういう日本人向け老人ホームがありました(入居されている方が、食事にご飯とお味噌汁が出ると仰ってたような)。

日本人は老後は日本で暮らしたいと考えている人が多いように思いますが、海外で生きる日本人は何やかんやで増加の一途だと思うので、実際、そういう需要は出てくるかも知れませんね。

スペインでの定宿

スペインに旅行するときは、いつもパラドールに泊まることにしています。

スペイン好きならよくご存知かと思いますが、スペインの国営(半官半民)ホテルです。

我々が好きな、歴史ある古城や修道院をすごく現代風にオシャレに仕上げていて、一等地の見晴らしが良いところが多く、一泊朝晩2食付きのプランが一般的で、なのに何処もそれほど高くもなく、スペインで泊まるならコスパ・満足度共に最高レベルだと思っています。

スペインに行く度に新しいパラドールとの出合いがありますが、なんと国内に90以上もあるらしいので、制覇するのはなかなか大変そうです。

一番有名で、なかなか予約が取れないのは、グラナダアルハンブラ宮殿にあるパラドールでしょうか。ここに泊まりたい場合はかなり前からの予約をお勧めします。

マラガにも2つあって、気に入ったのが「パラドール マラガ ヒブラルファロ」。マラガ中心地のヒブラルファロ山(灯台という意味があるそう)山頂にあって、本当に見事な眺めでした。

今まで行って特に良かったパラドールの詳しい内容は下記にまとめてあるので、ご興味ある方はぜひ。

www.travel.co.jp

www.travel.co.jp

www.travel.co.jp

 

 

弦楽器職人の伊藤亮介さん

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楽器職人の工房

アコースティックギターを修理中です。

なんだか弾き辛さをずっと感じておりましたが、
他のアコギと弾き比べていたら、弦高が高くなっていた事に気付かされました。
楽器屋でお願いするのも良かったんですが、ちょうどクレモナに行く用事があり、
知り合いの弦楽器職人である、伊藤亮介さんにお願いしました。

さて、軽々しくお願いしたはいいものの、後々伊藤さんから連絡があり、
当初考えていたネックの反りだけではなくて、ブリッジも剥がれていたり、
そのブリッジが一筋縄でいかず外科的な工具も必要みたいで。
確かに私のギターはちょっと特殊なんです、少し時間がかかりそう。。。

本当に伊藤さん、軽々しくお願いして申し訳ないです。
今度お土産持っていかないと、ですね。

伊藤亮介さん

ところでこの伊藤亮介さん、弦楽器職人の中でも特に変わった方で、
バイオリンをメインで製作されているものの、それ以外には、
ギター、バンジョーマンドリン、ブズーキ*1、ハーディガーディ*2
ニッケルハルパ*3などなど、名前も初めて聞くような楽器も製作されています。

一般的に名前も初めて聞くような楽器は、当然部品も手に入らず、
正確さが必要なペグみたいな金物数点を除き、
殆ど全て一からご自身で作られているそうです。
そういえば、バンジョーに桜の掘り込みしてあったなぁ。

勿論、本業のバイオリンでも数々の賞を取られています。
昨年末には、ヴィオラですが、マルタでの国際製作コンクールで、
Best Playabilityな楽器として賞を取られております。
ご本人は、謙遜されていて、特に話してくださらないんですけどね。
(あと飄々としたお笑い芸人みたいな方なので、それ以外の話題が楽しすぎて。)

 

ちなみにホームページは下記の通り。

 

 

伊藤亮介 RYOUSUKE Ito|製作家紹介|名古屋市南区の楽器修理工房「楽器の青ラボ」

 

今日の写真はその伊藤さんの工房。
机の上にあるのはニッケルハルパスウェーデンの民族楽器だそうです。
このニッケルハルパなんて楽器、日本ではそもそも知名度がない上に、
押弦して鳴らす弦以外にも、共鳴弦*4はあるわ、ドローン弦*5はあるわ、 
押弦する為のタンジェント(鍵盤)はあるわ、部品、部品、部品だらけ。
日本人で製作・修理できるのは片手の指でも余るほど。

写真の楽器は完成しているそうですが、
まだこの楽器に合うケースを作る為の部品が届いておらず、
ご依頼主の方へお渡し出来てないそうです。

ちなみに見た目はバイオリンに似てますが、本来はもっと雑みたいですね。
もちろん伊藤さんも伝統的な形は作れるのですが、やっぱりバイオリン職人らしく、
ヘッドやボディーにクラシック楽器の美しさを取り入れています。

もし新しい民族楽器をお探しなら、伊藤亮介さんに依頼されてみては如何でしょうか。

*1:ギリシャの民族楽器ブズーキ - Wikipedia/伊藤さん元々はアイルランドでキャリアを始められたので、アイリッシュ・ブズーキも作れます。

*2:弦楽器なのにハンドルを回して弦を弾き、押弦はタンジェントという鍵盤で押さえる楽器ハーディ・ガーディ - Wikipedia

*3:スウェーデンの民族楽器、押弦は指ではなくタンジェントニッケルハルパ - Wikipedia

*4:押弦せず、共鳴する事で音の厚みを増して豪華にしてくれる弦。

*5:低音弦で押弦しない、ただひたすら同じ音を鳴らしている弦。民族楽器らしい音になります。

冬の終わり@ミラノ

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最後の冬将軍?

今週、イタリアではちょっと有り得ない寒さ(最高気温でもマイナス)になっています。南部ナポリでも雪が舞ったという信じられない事態。
どうしちゃったんでしょうか…?

イタリアは北部でも零下までいくのは結構めずらしいので、
昨日の日曜などはみんな引きこもってるのか、私達の住む住宅街では、
通りに人影があまり見えませんでした。

 写真はDuomo広場横のガレリアそば、ここは週末はいつもこんな感じに人がいます。
この通り沿いにはティファニーの大きな店舗が去年できました。
イタリアは意外とティファニー人気あるみたいです、
ミラノには中心地の歩ける範囲内に合計3店舗あって、どこも結構賑わっています。

最近は風邪を引かないように気をつけているので、
中心地にはよほど用事がない限り行っていませんが、
今はミラノコレクションシーズンなので、
きっとこれ以上に混み合っているかも知れません。

冬も終わるけど、うーん、こうして見ると、やっぱりミラノは冬の空気が似合うなぁ。

 

最近気に入った歌

お題「マイブーム」

私達は日本に住んでいた間も含め、TVを持たない生活をここ10年ほどしています。

ネット世代なので、正直、特に困ったことはないのですが、
デメリットがあるとすれば現地の音楽や流行に自然に疎くなってしまうことでしょうか。
あと、今月日本で大盛り上がりしていた冬季オリンピックも実感として得られず寂しい限りです。。

なので、イタリアの流行歌は、車で流れるラジオや、街やお店で聴いて、いいなと思ったら、楽曲認識アプリでGETしてダウンロードというのが結構マイブームです。

これは家具屋さんに行った時に流れていました。
L’Auraというアーティストが去年リリースした"La Meccanica Del Cuore"というシングル曲です。
ミラノからも近いブレーシャ出身の歌手だそう。

フレンチポップな可愛い曲で、ご機嫌なティータイムに聴きたくなる感じですね。


L'Aura - La Meccanica Del Cuore (Official Video)

 

その家具屋さんのスタッフ(おそらく同年代のイタリア人)には、
「どうやってTVなしで暮らしているの!?」と驚かれました。
TVなし生活はどこでもまだまだ少数派なのかなぁ。 

 

一休みしたい&数字に対する感覚

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最近、忙しいんです。

最近、ほんと忙しいんです。

本当は先週今週とイタリアにいて、来週だけ出張入れようと考えていたのですが、
結局今週も急遽出張入って、数日間飛ぶことになって。
実はすごく嫌でした、帰りの空港で窓口に当たり散らしちゃった、ごめんなさい。

あと再来週はデスクワークがあるので予定を入れていないのですが、
その次の週はドイツに呼び出され、そしてその次は直近で行かないと思ってた日本。
でもまだスケジュール立てて、フライト取ってない、まずい。
それが追っつかないくらい、デスクワークが終わらない。
最近毎晩仕事の夢を見てます、問題なくいってる夢なのがまだ救いだけど。

そんなに仕事が出来るわけではないからこそ仕事が溜まるのに、
何故か、色んな仕事が降ってくる、普段の管轄外なのにやってくる、
20代の頃から自分は変わっていないなぁ、とふと悲しくなってきます。
そりゃ、今の会社を取り巻く状況が非常に危ういからなんだけど*1
でももうちょっとのんびり仕事したいなぁ。

聞いた話では、ヨーロッパは学校が二期制なので、
2月3月は期の変わり目、子どもに合わせて色んな人達が休む休む。
勿論僕らはそんな感覚ないし、あとイタリアは子どもたちが休まないので*2
巡り巡って、休みなく働いていた自分が気付いたら結構な責任者になっていた、
というところです、くそぅ。。。

この案件が落ち着いたら、休暇取る事を夢見ています。

数字や単位に対する感覚

お題「これって私だけ?」

そんな時でも、ちょっと聞いてみたいのが、
数字について、皆さんは何かしらの感覚を覚える事はありませんか?

パッと見た時に、これ緩いな、とか、すごくきついな、とか、
なんだか日常生活でそれを見た時に感じる感覚です。

*1:内部崩壊とか経営危機とかではないです。

*2:その分、夏休みに狂ったように休む。3ヶ月半とか、バカじゃないのかな。

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