Two for the Road いつもふたりで

"Due per la strada" --- ミラノに住むふたり、橘凛夫婦が、徒然とイタリア生活やヨーロッパの綺麗な風景、旅行記を綴ります。

逆さエッフェル / イタリアンとフレンチの違い

f:id:ventottoprimavera:パリ;エッフェル;逆さエッフェル;レゾンブル

エッフェル塔 / La tour Eiffelです。先日Travel.jpさんの中で、こんな記事を書かせていただきました。

guide.travel.co.jp

食事でもエッフェル塔を眺めよう。

Restaurant Les Ombres - Musée du Quai Branly - Paris Le Restaurant | lesombres-restaurant.com

レ・ゾンブレLes Ombresという、ケ・ブランリ美術館 / Musée du quai Branlyの上にあるレストランがありますが、エッフェル塔を眺めての食事なら是非ここへ。

このレストランは屋上、ガラス張りになっており、すぐ傍のエッフェル塔と一緒に食事をする気分になれます。また、屋外も開放しており、写真のように屋上の柵まで行くことも可能です。広々とした空間、ご飯だけでなく軽く飲むだけでも行く価値はあります。

ただ、有名なレストランなので、料理の値段は少々張ります。もちろんその分、他では食べられないくらい絶品です。久しぶりに美味しいフレンチをいただきました。

第一、パリで食べるフランス料理は大概高い!!ヨーロッパの食事は日本円建てで考えるとどれも高い*1のですが、フランス料理はさらに高く*2、その中でもさらに高いパリ((20%増し(当社印象比)))!!それだったら、折角の旅行、こういう良いところで食べられた方が。

アクセスだったり、予約方法はTravel.jpの記事で、是非ともご確認ください。

イタリアンとフレンチの違い

そういえば、イタリアン(イタリア料理)とフレンチ(フランス料理)の違いって何でしょう?そもそもフレンチの起源はイタリアンからです。パスタもあるし、セコンドは肉か魚介だし、一体何が違うのか。

 

1) 味付け・ソース

まずは味付け・ソースが挙げられます。

フレンチはソースで勝負する、とは有名な話ですが、そんな誇り高いフレンチで、ペペロンチーノみたいな、パスタにオイルぶっかけた(&他調味料少々加えた)だけの料理は見た事がありません。必ず何かの素材を調理し、そのために拵えたソースを用意し、和える。手間暇、そして心がこもってますね、フランス人らしい。

対して、イタリアンはソースにこだわりません、さすがイタリア人。驚くかもしれませんが、イタリアのサラダは何もかかっていませんし、待っていても何も出ません。バルサミコ酢とオリーブオイルと塩を自分達でお好みでかけて召し上がります。肉や魚も言わずもがな。申し訳程度にレモンが和えてあります、レモン汁と塩かけて喰らえ、と言わんばかりに。あとオリーブオイル。

とにかく、オリーブオイルがイタリアンでは肝です。イタリア人はオリーブオイルがあれば生きていけると思っているんではないでしょうか。我々醤油が手放せない日本人みたいですね。

 

2) 地方色が出る/出ない

私は、フレンチはどこどこの地方の味、とか、どこどこの地方でよく食べる味、というのをあまり聞きません。ワインの名産はありますし、それぞれの旨味はあるのは分かりますが、はて地方料理の旨味を聞いたことはない。

対してイタリアンは、どこのお店に行っても「あそこは〜〜系のレストランだ」と、地方料理が真っ先に出ます。例えばミートソースはボロネーゼの名前が冠する通りボローニャの、カルボナーラなんかはローマこそが本場。ミラノの北の方だと蕎麦のパスタがあったりします。

 

3) 目指す味

最終的な「目指す」味についても、イタリアンとフレンチでは違います。

私が思うに、イタリアンは「素材を活かした味」を考えている気がします。私が美味しいと思うイタリアンは大概郊外にあるのですが、野菜メインだろうと、魚介メインだろうと、必ず元の素材の味がしっかり効いています。所謂「出汁」です。私が一番大好きなパスタBavette allo scoglioは、トマトソースと共に魚介の出汁が滲み出ており、超絶品なのです。

対してフレンチは、「素材を組み合わせた味」を考えていると思います。譬えばウサギの肉を食べる時、いかに肉の臭みを相殺し、いかに肉に味が絡みつくか、全て計算されてソースが作られています。だからこそ口に入れた時、違和感なく、美味しく食べられます。

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番外編) パン

パンも違います。

イタリアだと有名なのは、フォカッチャ / Focacciaやチャバッタ / Ciabatta。特に食卓に出てくるのはチャバッタ、これが塩分が少なく単品で食べてもあまり美味くない。。。寧ろ、これは料理のソースだったり、オリーブオイルと一緒に食べます。だからこそ食前に出してくれたりするブルスケッタは、乗せているトマトやオリーブオイルの味がしっかり味わえます。

対して、 フランスで有名なのは、バゲッタ / Baguetteやパリジャン / Parisien。シンプルな作りですが、表皮がパリッとし、塩味もきいているので、単品で食べても美味しい作りになっています。料理と合わせるだけでなく、料理に加えて、という召し上がり方も可能なんです。

違いが出る理由

これはどうも気候が関係するようです。

そもそもイタリアは、年中太陽が多く、半島は海に囲まれ、酪農も盛ん。手に入る食材は非常に豊富です。味付けに拘らない方が素材の味が活き、美味しくいただけました。

対してフランスは、特にパリは内陸で北方、天気もイタリアほど恵まれていません。酪農は盛んですが、魚介は新鮮ではなく、臭みのある獣肉を活かすには、ソースに特化する、という方法を取ったようです。

歴史を紐解くと、大概工夫というのは不便の中からこそ生まれています。イタリア料理がフランスで紹介された時、おそらくフランスで食べると味が落ちることに誰か気付いたのでしょう。そしてそれを改良した、その原点にフレンチの味に対する繊細さが生まれたのでは、と思います。

今日のBGM

Death Cab For Cutie "Little Bribes"

Little Bribes

Little Bribes

  • Death Cab for Cutie
  • Alternative
  • USD 1.29
  • provided courtesy of iTunes

私はデスキャブファンですなんですが、出だしが"Eiffel Tower〜♪"で始まるこのノリノリの曲が大好きで、大好きで。明るくて、真昼間に撮った写真にぴったりです。

*1:高い欧州の中でも安いイタリアの、さらに安い田舎のピッツェリアでも、マルゲリータ3〜5ユーロ、パスタ6〜10ユーロと行ったとこです。

*2:イタリアンのファースト・ディッシュでパスタは6〜10ユーロですが、フレンチ10〜15ユーロくらいします。(当社印象比)