Two for the Road いつもふたりで

"Due per la strada" --- ミラノに住むふたり、橘凛夫婦が、徒然とイタリア生活やヨーロッパの綺麗な風景、旅行記を綴ります。

旅の絵本からポーランドを想う

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今日の一枚 / 聖マリア教会

今日はイタリアから少し離れて、ポーランドクラクフ
街の中心地にある広場に隣接している、聖マリア教会です。
そう高い建物があるわけではない中心部の中で、一際存在感を放ちます。

個人的にポーランドは大好きです。
治安は安全ですし、物価も安い。
道路がもう少し広くなって、オービスカメラが少なくなれば、もっと良いのですが笑

お題に乗ってみます

今週のお題「プレゼントしたい本」

常々夫婦で話しますが、そういえば人生というのは不思議な縁ばかりです。
東京の片隅の、本当に小さな公園でばったり出くわしたことや、
ブダペストの温泉で、まさかの再会をしたこともあります。

そうして、人生の中で沢山あった選択を紡いできた結果が今となっていますが、
まさか自分達がイタリアに根を生やそうとしているなんて、
つゆにも思っていませんでした。
もしあの時、あの場に行かなかったら、行けなかったら、
その後、思いつきで誘ってみなかったら、実は今の形になっていなかったでしょう。
本当に不思議な縁ばかりです。

今日はふと思い浮かんだ本が、何気なしに片隅の段ボールを片付けていたら
ひょいと目の前に出てきてくれました。(本当の話です!)

本の名前は『旅の絵本』

旅の絵本 (1) 中部ヨーロッパ編 (安野光雅の絵本)

旅の絵本 (1) 中部ヨーロッパ編 (安野光雅の絵本)

 

実は私は小さい頃に海外に住んでいた事がありまして、
その引越しの前に、当時の担任の先生がこの本を贈ってくださいました。 

それ以来、何度も何度も読み返した私と、
何度も何度も引越した先に、ずっとついてきてくれました。

文字は一切なく、すべて見開きの絵だけ。
ウォーリーのような旅人を探すのかと思いきや、
出てくる旅人も終わりでは馬を降りていなくなったりします。
旅人が見る風景だけでなく、旅先の周囲様々な生活感がすべて丁寧に描かれて、
まるで読む人たちを旅に誘うようです。

私が本をプレゼントするとしたら、この本・シリーズしかありません。
この絵本の素敵な雰囲気は、世代を越えて、心に風景を残してくれます。
空想でこの世界を旅させてくれます。

こんな素敵な絵本をいただいて、当時の担任の先生には感謝ばかりです。
もし縁が、今まであった不思議な縁が叶うなら、
あの時の担任の先生にばったり出会って、
未だに開いて読んでいることをお伝えできたら、と思いますが、
さてはて、不思議な縁のお陰で、今や遠く離れたヨーロッパ。
それでも奇跡というのがどこかであるのを、ほんの少しでも信じています。

 

ところで成長してから知りましたが、この本はシリーズになっているらしく、
シリーズの第1作目であるこれは中部ヨーロッパ編、とのこと。
だからなのか、私の中で、この絵本は南ポーランドのイメージが強いです。
ポーランドを車で走っている時、なんだか既視感を覚えました。

そして第2作はイタリアらしいですね。
一体どんな世界が描かれているんでしょうか。
今度日本に寄った時に本屋で探してみようかな。

今日のBGM

Peter, Paul and Mary "Blowin' In The Wind"


Peter, Paul and Mary - Blowing in the Wind

今日は哀愁、慕情漂う、ちょっぴり切なげなナンバー。
私はボブ・ディランの原曲よりも、この3人のカバーの方が心に沁みて、好きです。
本当に「答えは風の中」という歌詞がよく似合う。

動画は実際の演奏動画のようですが、録音音源とほとんど変わりはない。
こんな動画、どこから発掘されるんでしょうか。

しかしやっぱりマリーは美人すぎます。
私がもう少し時代が早く生まれていれば、
きっとマリーの追っかけをやっていたと確信できるほど、綺麗でかっこいい。
もう亡くなられて7年経つんですね、早いものだなぁ。