Two for the Road いつもふたりで

"Due per la strada" --- ミラノに住むふたり、橘凛夫婦が、徒然とイタリア生活やヨーロッパの綺麗な風景、旅行記を綴ります。

サントリーニ島のレッドビーチ

お題「もう一度行きたい場所」

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1年も経ってないのに、はるか前のことのように思える…

赤ちゃんのお世話をしていると、毎日があっというまに過ぎていきます。
昨年、パリで結婚式をしたことや新婚旅行でギリシャに行っていたことが、
ちょっと信じられないくらいに前のことに思えます。

サントリーニ島ってハネムーンのメッカみたいなイメージになってますけど
(私達もハネムーンはサントリーニ島行っておきたいよね!ということで行きました)、ハワイ島のような火山島なのもあり、火山口や海の中に温泉なんかもあって、意外にアドベンチャーな島でした。

www.travel.co.jp

レッドビーチは、バスでも行けるみたいですが、かなーり不便なので、自分で足を確保した方が良いです。

サントリーニだけでなく、ギリシャ離島に行く際は、事前に国際免許を取って、バギーやバイクで島中を縦横無尽に駆け巡ることを強くオススメします。

ミラノから人が消えない

気になっているのですが、、
今夏は、驚くほどに街から人も車も消えない。

そういえば、昨年もうっすらと同じようなことを感じた気がするけれど、今年はその傾向が強い。数年ほど前なら、7月も終わりに近づけば、観光客の多いDuomoなど中心地以外は、ごそっと人口が減ったものです。

私達は生後間もない赤ちゃんがいるので、行けても近場に一泊かな〜と思っているくらいなのですが、最近は現地イタリア人も夏のバカンス全てを旅行に投じなくなってきている気がします。 

もしかするとライフスタイルの多様性や経済的事情によって、こぞってバカンス=長期旅行という方式が少しずつ崩壊してきているのかも知れません。

とはいえ、まだわかりません、8月を夏休み期間にしている企業が多いので、ゴーストタウンになってしまうかも (笑)

・・・ところで、過去記事で、イタリア・バカンスの怖〜い話書いてました(笑)

italia.hatenadiary.com

 

 

 

新しい家族を迎えて

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今週のお題「星に願いを」

気付けば、七夕ですね。

今日の写真は、故郷の竹林を。5月の深緑の頃です。
今は豪雨で避難指示が出ている地域でもあるようで、少し心配しています。
どうか酷いことになりませんように。

***

6月中旬に息子が産まれてから、ノンストップで日々が流れていて、
今年のバカンス?何それ?といった感じになっています。

昨年9月に妊娠してから、そのままミラノで出産することを決意し、
妊娠中は一度も飛行機に乗ることなく、イタリアで過ごしました。

(年末年始にローマへの二泊三日の鉄道でのマタ旅はしました。
安定期のベストタイミングで、行って良かったです。)

***

イタリア語に関してはノンネイティブの日本人夫婦である私達。
正直、妊娠直後は何をどうしたらいいかわからないような状態でした。

なんてったって、イタリアで一番都会であるミラノの中心部にある総合病院だし、ましてや医療関係者なら、誰でも英語くらい多少わかるだろうとたかをくくっていたのですが。

さすがイタリア、見事に期待は裏切られました。

そして私は、ひどく恐れていた、生死をさまようレベルの難産を経験することになりました。
(これは私の体質と、赤ちゃんが非常に大きかったというのが主な原因だと思います。)

それでも、何とか生きて、妊娠・出産という人生の一大イベントを私が乗り切れたのは、この地での唯一の家族である夫の、献身的な支えによるものです。

パリでの結婚式からちょうど1年、今や新しい家族が加わったなんて、いまだに信じられないような、不思議な気持ちがしています。

正直言って、長くしんどい10ヶ月でしたが、最終的には、あぁイタリアで、そしてこの病院で、出産することが出来て良かったと心から思えました。

結果として、イタリアでの妊娠・出産に関する経験値が増えましたし、今後、イタリアや海外での出産を考えている方にも、少しばかりは役に立てたらいいなぁと。

今後、育児の合間を縫って少しでも書けたらなと思います。

良い七夕になりますよう。

 

*下記に、イタリアでの妊娠出産について少し書きました。

 

italia.hatenadiary.com

 

 

 

子どもが生まれました

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息子が生まれました

6月はたった1記事だけだったのは、本当に忙しかったから。
まったく人生が変わりましたね、こんなに世界が変わるとは。

我々夫婦も、幸い子どもを授かることが出来、
誕生の瞬間は二人で感動して涙を流し合っていましたが、
今や夜泣きやら昼間の果てしない駄々やらで疲労困憊。
まだまだ忙しさは続きます。

 

写真は4月頃に撮影したマタニティーフォトです。
あの頃は、道すがら色んな人に「双子なの?」と聞かれるくらい、
大きなお腹をしていましたが、
生まれたらようやく納得の、大きな子どもでした。

道すがら、知らない人たちがこの大きなお腹を見る度に、
「Auguri!(おめでとう!)」と一声掛けてくるのは、
人懐っこいイタリアだからでしょうか。
腹立つ事の多いイタリアですが、こういったところで救われるのも事実ですね。

パルマの展示会場入口にはパルマハムの専門店があります

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展示会場でのハム専門店

先日、仕事でパルマの展示会場に行ってきました。
その会場の入口(出口)にはプロシュット・バーなるものが。
パルマハム / Prosciutto di Parma専門で売ってるんですよ。

何が凄いかって、私が行った展示会は食品関係と殆ど関係がない、産業機械の展示会。
おそらく食品関係の展示会もここの会場であるんでしょうが、
やれモーターやら電子リレーやら見ているとこの場所だけが少し異質に見えました。

そしてもう一つ凄いのが、食パンにハムを挟んだだけなのに美味しい事。
ハムの塩加減が絶妙にマッチして、シンプルされど奥行きがある味です。
これは是非行って、一度食べてみて欲しいですね。

 

そして今知ったのが、プロシュートではなく、プロシュットが正しい発音。
確かにイタリア語でもProsciuttoなんで、促音なんですよね。
でも日本人もイタリア人も、促音でなく伸ばしている気がするのは私だけでしょうか。

表現の自由という名のマスコミの暴力

今日は初めて写真をつけません

日大アメフト部の悪質タックル問題が話題になっていますね。
私も、日本の体育会系の不自由さとその異質な変わらなさは、
日本社会に根付く悪の土壌だと思っているので、結構関心があります。
問題提起は非常に大事だと思う。

ただ、You Tubeでアップされている謝罪会見やニュースを見ると、
最近逆にこう思うんですよ。
「もういいんじゃないか」って。
特に日大広報部を攻撃している様を見ていると、
確かに選手の会見と監督・コーチの会見に食い違いがあり、
納得いかないのは分からないのでもないですが、
その事にマスコミ各社がこぞったように監督・コーチを悪にしている。

そんなにあの内田前監督・井上元コーチは悪の権化でしょうか。
彼らがしたことは、未来永劫反省し変わる事のないものなのでしょうか。
そういう訳ではないでしょう。

ましてや、日大広報部のおじいちゃん。
あの内田前監督や井上元コーチとどんな関係にあるのか分かりませんが、
私があのおじいちゃんだとしても、同じような質問だらけのマスコミに対し、
これ以上非難を受けるのは可哀想だと会見を切り上げたでしょう。
それくらい、監督・コーチを悪に仕立て上げる事ばかりを聞いている。

それで切り上げようとすると今度は自分たちの
挙句にはニュースでは日大広報部の酷い扱いばかりクローズアップしている。
しかも自分たちに対して酷い事を言ったシーンしか取り上げない。

マスコミがいかに表現の自由を、自分たちの暴力の武器にしているか。

このニュースを見た時、正直身の毛がよだちました。
マスコミは何でも聞いても良いのか。何でも攻撃しても良いのか。

なんかね、いつぞやかクレイジージャーニーでやってたペルーの話で、
私刑(リンチ)の文化がまだ根付いているっていうので、
観覧者が絶句するというのがあったんですが、
マスコミのやってる事って公開リンチですよ、何が違うの?
ペルーの文化は絶句して、遅れてるとか考える訳なのに、
我々のやってることはそれと変わらないですよね。

現代社会では私刑の代わりに司法=裁判所が存在しています。
裁判所では黙秘権とかありますし、被告人にだって必ず弁護人が立てられます。
私たちはついつい水戸黄門や色んな時代劇然り、
物事を正義と悪の二極化で考えがちですが、世の中そんな簡単だったらどんなに楽か。
そんな簡単じゃないから、司法が可能な限り平等たるんでしょう。

事実を事実として放映するのがマスコミの自由なのであって、
その事実にマスコミ独自の主観を塗り固めるのは、表現の自由という名の暴力である。
正直法律ででも禁止すべきだと思う、第三機関とか設けて、
もしくは裁判所だのが判断して、一時的な停止措置命令を出すとか。
まぁ主観というのはどうにも少しは入るわけだから、線引き難しいですけどね。

 

寧ろマスコミにやって欲しいことは、追求なんかよりも、
これからこんな事が起きないように社会はどう動いているのか、
そういった将来に繋がる事を放映して欲しい。
この事件をきっかけに、こんなのが作られようとしてますぜ、とか、
指導者のみなさん、また選手の皆さん、これからはこんな機関がありますよ、とか。

罪を憎んで人を憎まず。
報道されるニュースに対しては、そう願います。

また我々、ニュースの視聴者は、情報リテラシーを磨くことが大事ですね。

お題「どうしても言いたい!」