Two for the Road いつもふたりで

"Due per la strada" --- ミラノに住むふたり、橘凛夫婦が、徒然とイタリア生活やヨーロッパの綺麗な風景、旅行記を綴ります。

今夜からCoprifuoco (夜間外出禁止令)

お題「気になる番組」

f:id:ventottoprimavera:20200630220339j:plain

「23時から5時までの外出を禁ず」

私たちが住むロンバルディア州では、今夜から、
ひとまず11月13日まで、Coprifuoco(夜間外出禁止令)が出ました。
新規感染者がまた多く出始めたイタリアですが、
今回は、新規感染者の9割以上がほぼ無症状らしくて、
本当、このウィルスをどこまで用心すれば良いものやら、
みんなよくわからなくなっているのではないかなぁという気がします。
弱毒化していっているのは事実なのでしょうかね。

イタリア政府も、春先と状況が違うのを鑑み、
全国的なロックダウンにはしない方向だとか。

代わりに、州ごとに対策を変えていく方向にしたようです。
大都市の多いロンバルディア州はやはり一番感染者が多いので、
どこよりも厳しめの措置となっています。

今ちょうど23時をすぎたばかりですが、今夜は雨なのもあり、
表通りの大通りはがらんどう状態。

あ、もちろん、家への帰宅者などは除外されることになってます。
夜間外出禁止というか、人々が集まりやすい飲み屋街の密集を避けたい、
という意図があるのだと思います。
ミラノだったらナヴィーリョとか。日本でいう「夜の街」対策ですね。

もともと飲み歩きもせず、幼子がいる私達にとっては蚊帳の外の話です。。

Coprifuocoには、門限という意味もあるようです

歴史的には、中世での火災予防のための消灯令だったcoprifuoco。

結婚前から、夫は常に車移動の人なので、時間は関係なく移動してましたが、
海外単身住まいの独身女性だった私は、確かに23時が精神的な門限でした。

22時台まではまだ人が多いので、公共交通機関を利用してもまだ大丈夫、
という肌感覚があるのですが、23時を超えると、自信を持って思えない。
必ず家まで送ってくれる人と一緒にいるか、タクシーを利用していました。

それは、欧米のどの国にいても、そうしていました。
実際、危険に遭わずに済んでいたので、23時はひとつの目安になると思っています。

アメリカにいた頃は、早朝が一番危ない時間帯と言われていて、
実際、寮の前で早朝に発砲殺人事件が起こったこともありました。

男性は良いな〜と度々思ってきましたが、身長が高くガタイも良い夫は、
日本でもイタリアでも、夜間に警察からの職質の経験が何度もあるとか。
逆に危害を加える方と思われるということでしょうか。。

夫曰く、男は男で色々あるのだそうです。

ヨーロッパ、第二波来たる

お題「ささやかな幸せ」

f:id:ventottoprimavera:20200426073306j:plain

パリ・オペラ座 シャガール画の天井

やはり、と言うべきか。。。

第二波がやってきました。
スペインやイギリスの再感染激増、フランスの夜間外出規制などは、
日本でもすでにニュースになっているようですが。
イタリアはどうなのか?というと、上記の国々ほどではないですが、
じわじわと増えてきていて、不穏な感じです。
夏場は驚くほどに抑えられていたので、ちょっぴり残念。

伊新聞大手CORRIERE DELLA SERAによると、
寒くなると増えてくるのは織り込み済みだったので、
イタリア医療業界の準備は出来ているそうですが、
欧州第二波が想定していた以上に早いと感じていると書かれていました。

イタリアが今とっている措置は、
外出時のマスク着用義務、飲食店の営業は最大24時まで、
マチュアスポーツ活動や学校の課外活動の禁止、
ホームパーティなどの自粛といった内容。
今のところ外出規制はありません。

我が家の変化としては、息子に週に三度通わせていた保育園は、
ロックダウン明けにすでに退園しました。
良いところだったので私も残念ですが、やはりこの状況下では、
親としてはいつも近くで安心して見ていたい。
来年に3歳になるので、それからの幼稚園入園を考えようと思っています。

今日の一曲


Giacomo Puccini - Quando me'n vo - Piano Version

プッチーニのオペラ『ラ・ボエーム』より、
ソプラノのアリア”Quando men'vo(私が街をあるけば)"(ムゼッタのワルツ)。

このピアノ譜を入手し、最近弾いている曲のひとつです。
未練ある元カレに自分の魅力を振りまくという歌なんですが、
メロディが優雅で美しいので、ピアノ版もとても合っていると思います。

もし、冬場もロックダウンということになれば、
また家で音楽や読書を楽しむ日々になりそうです。
それもまたささやかな幸せということでしょうか。

そういえば、私が初めて観たオペラは中学生の時。
初めて行ったウィーンのオペラ座ででした。
ラ・ボエーム』の華やかな舞台に、心が引き込まれました。

またパリのオペラ座にも早く行きたいものです。

それにしても、この動画、映画のワンシーンなのでしょうか?
おそらくイタリアのどこかのvilla(お屋敷)なのですが、気になります。

私的にコリコの町のモデルだと思う街、ジェノヴァ

お題「わたしの癒やし」

f:id:ventottoprimavera:20201005002549j:plain

新しい記事を書きました

今回の記事の舞台は、Genova(ジェノヴァジェノバどちらでもOK)です。

www.travel.co.jp

ジェノヴァって、イタリアで一番大きな港町なんです。
それゆえか、港町独特のゴミゴミした地区、ちょっと薄暗い地区もあって、
カオスなイタリアに慣れていない方にはちょっとヘビーな面もあるように思います。

が、地中海に面していているせいか、妙な明るさもあって、
シーサイドの遊歩道やボッカダッセ地区も素敵で、私は結構好きなんですね。

www.travel.co.jp

もうひとつ、ジェノヴァが好きな大きな理由がありまして。

私は実は、相当な魔女の宅急便マニアなんです。

ジブリの映画は音楽含め、もちろん大好きですが、どちらかというと原作の書籍派。

いつでも読み返せるように、原作6部作は無論。
ここ数年に刊行された番外編2冊(「キキとジジ」・「キキに出会った人びと」)も、
このイタリアの家の本棚に収まってます。

特に、2巻「キキと新しい魔法」が大好きで、子供の頃何度読み返したことか。
すぐクヨクヨして落ち込みやすいキキですが、そこが多感で、
同じく落ち込みやすかった自分の子供時代にぴったりハマっていたんですよね。

大人になってからだと、3巻に出てくるケケなんかも大好きになりました。

それはそうと、コリコの町ってどんなところを想像しますか?

ジブリ映画のコリコの町は、スウェーデンストックホルムや、
クロアチアドブロブニクがモデルと言われていますが。

www.travel.co.jp

個人的には、色々行ったヨーロッパの港町でも、
ジェノヴァが一番近いのではないか?と考えています。

原作を読んでいると、都市の大きさや、階段状になった町の雰囲気、
実際あるかどうかは別として、南方にある星くず諸島、秋の始まりに来る海嵐、
ずっと北上すれば、パリパリ市(パリのこと?)という大都市があること、
原作から読み取れる、さまざまな事象を組み合わせても、なんだか、
地中海に面したジェノヴァが、コリコの町に最も似ている気がしてならないのです。
細かいことを書き出すと、もっともっとあるのですが。
キキの生まれ故郷は、きっとアルプスに近い、山あいの村かしら。
あっ、コリコの町のシンボル、時計台のある市役所は、ジェノヴァにはありません。
代わりにLanterna di Genovaという灯台があります。

そういうわけで、ジェノヴァはコリコの町を思わせます。

なので、海を遠くまで見渡せるようなすっきり晴れた日に、
ジェノヴァの空を見上げると、ほうきでキキが飛んでいるような気がして、
とてもドキドキします。

私にとっては、子供の頃に夢見た情景を実際に体験出来ているような、
そんな癒しの場所でもあるのです。
個人的に、魔女宅マニアにおすすめしたい、ジェノヴァです。

余談ですが、我がロンバルディア州には、コリコ(Colico)という町が実際にあります。
コモ湖に面した、小さな可愛い町です。

マッサージもホームケアで

お題「リラックス法」

f:id:ventottoprimavera:20200615034407j:plain

Duomo di Milano

リラックスといえばマッサージ

はや10月。こちらも肌寒さを感じるようになってきました。

近所にタイマッサージ屋さんはあるし、他のスパなどもたまーに行っていたのですが、
コロナ騒ぎ以降は、何となく足が遠のいてしまっています。

夫婦お互いにマッサージをするということも勿論するんですが、
疲れている日はそれさえしんどい!でも、背中や腰は、年中痛い(涙)

ということで、我が家に新しく導入したのが、このマッサージシートです。

その名もSHIATSU MAX!!

www.homedics.it

マッサージチェアみたいに場所を取らないので、うちはソファの上に置いてます。
もちろん、手もみの良さには到底敵いませんが、毎日15分ほど座っているだけで、
結構ほぐれている気がする。
腰と背中の部分はかなりカバーされますが、首と肩はいまいちなので、
ここは人同士でお互いに軽くマッサージ。

そうそう、Shiatsu(指圧)って、すっかり欧米でも馴染みのある言葉になった気がします。
セラピスト育成学校で教えているコースもあったりして。

なぜこの写真かというと、先週末、このDuomo広場に散歩に行って、
家族みんな風邪をもらって帰ってきてしまったから(笑)

ずっと晴れ続きだったイタリアも、しばらくはこんな曇天になりそうです。

ここ数日は家にこもりっきりで養生しています。
皆さんも体調崩されませんよう。

コロナ禍で色々変わったイタリアの医療事情

f:id:ventottoprimavera:20200426012124j:plain


今日は久々に総合病院へ

先日から、足の指の痛みが若干あったためです。

まず、近所のかかりつけ医から専門医で一度診てもらったほうが良いと言われ、
指示書(Ricetta)をもらって、専門病院でレントゲン撮影。
その後、Ospedale San Paolo(ミラノの南にあります)の整形外科へ。

公立病院ですが、待ち時間は少なく、1時間もしないうちに全部終わりました。

ただ、車で行ったのですが、うちからは正反対の方向なので、
朝の通勤ラッシュに巻き込まれ、到着するまでに時間がかかった!
車の通勤ラッシュはすでにコロナ前の水準に戻っています。。。

結果は、特に外反母趾の恐れなどもなく、異常なし。
痛みを感じた時にPennsaid(鎮痛剤の一種ですね)というクリームを塗りこむこと、
ということだけで一安心。

以前と変わったこと

ただ、以前と変わったな〜と思ったことも色々ありました。

感染対策もそうですが、今回、予約の際に知ったことですが、コロナ禍により、
地域や病院によっては、こうした通常患者の受け入れをしていないところも多いよう。

ロックダウン明け以後は、新規感染者数をコントロール出来ていること、
ウィルスの変異なのかわかりませんが、重症化する人が激減したことにより、
医療体制には余裕があると聞きますが、正直、前より不便になったことは多いです。

以前(去年の秋ですね)に書いた赤十字病院

italia.hatenadiary.com

こちらも、コロナの影響で、事前予約受付制になってしまいました。

いつでも予約なしで行けて、平日夜間の時間帯や休日に頼れる存在だったのですが、
Numero Verde (フリーダイヤル)に事前にかけなければ行けなくなってしまいました。
そして、このヌメロ・ヴェルデは、残念ながらあまりかかりません。。。

なので、困った症状が出た時は、最寄りのPronto Soccorso(総合病院の救急)に直接行ったほうが早いかも。

出来るだけ、病院に行かずに健康に暮らすのを心がけたいです。