Two for the Road いつもふたりで

"Due per la strada" --- ミラノに住むふたり、橘凛夫婦が、徒然とイタリア生活やヨーロッパの綺麗な風景、旅行記を綴ります。

誰とでも良好な関係なんて築けない

もうすっかり春めいてきたミラノですが

この冬、ウィーンで撮った一枚です。子どもの後ろ姿。

私が縛られていたもの…

誰とでも良好な関係を築かないと、と思っていたことですかね。
そういう自分でいないといけない…と、無意識下で思っていたというか。

そりゃ、誰とでも平和的な関係を築いていたい、できることなら。
でも、理解しようとどう努力しようにも、難しいこともあります。
それに、やっぱり無理していたことにも気づきました。

約2年前になりますが、2021年は、それまでの人との縁が不思議と離れていく感じがした年でした。コロナ真っ只中というのもあったかも知れません。

ちょうど私的に節目になる歳になった頃でもあり、ふっと気が抜けて、
それまでしがらみのように感じていた関係をシンプルにしました。

そこから、すごく気が楽になれた気がします。
人とのご縁も、旬があるのだと学びました。
さよならすることに、罪悪感を感じる必要もないということも。

そして、自分自身が熱中できることが見つかり、没頭し始めました。
それに伴い、新しいご縁も広がってきました。

いろいろなことがあった、このコロナ時代。
私にとっては、自分自身と真に向き合う、大切なときを過ごせた時間でもありました。

気がつけば、ひな祭り

あまり日本の伝統行事的なことができていない我が家ですが、
今日はひな祭りということで、ちらし寿司を作りました。

イタリア育ちの子どもにはなじみのない行事だけど、
日本で生まれ育った私でも、母がひな祭りも端午の節句もきちんと祝ってくれていたのに、当の私は、あまり自分ごとのように捉えていなかった(笑)

今では、毎年あれだけ頑張ってくれていたのに、母に申し訳ないなと思います。

子どもの頃から洋風かぶれなところがあった私にとって、一年で最も心躍るイベントは、やっぱりクリスマスでした。クリスマスの飾り付けを母と一緒にしているときの多幸感は忘れられないです。

まぁ、今もクリスマスが一番好きです。
子どもって案外そんなものなような気もするから、親側になってからも、何々してあげなきゃ!と縛られることなく、気楽にいこうと思います。