Two for the Road いつもふたりで

"Due per la strada" --- ミラノに住むふたり、橘凛夫婦が、徒然とイタリア生活やヨーロッパの綺麗な風景、旅行記を綴ります。

海外在住の日本人夫婦でいて思うこと。

はてなブログ10周年特別お題「10年で変わったこと・変わらなかったこと

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私達夫婦も、ミドサーと呼ばれるような年齢になってきました

きっと他の30代と同じように、ここ10年の歳月は、
私達の人生の中でも本当に激動の時代でした。

アメリカの統計らしいですが、
「人生の重大な出来事の80%は、35歳までに起こる」
という説があります。

人間の人生は長くなってきても、実際、多くの人がそうなのだそうです。

私達も、大学卒業からの留学や上京・欧州赴任からの海外転職や移住、
結婚や出産など、すべて35歳までに起こりました。

これからもいろんな出来事は起こるだろうし、上記の事柄も、
今からの年齢でも勿論出来るけど、やはり早ければ早いに越したことないな!
と思います。

特に、海外に住んだり、仕事を見つけたりすることに関しては。
各国のビザ申請など、我々がアメリカ留学していたような2000年代と比べても、
どんどん厳格化されていっているような気がするし、
ここ数年のような、まさかの感染症の世界的流行なども起こったりして、
動きもスローになっている。
海外って常に自由に行き来できるものでないのだと感じたからです。

あと、若ければ若いほど、適応能力高いし、気力体力もあるから、
何でも苦労とか思わず乗り切れるというのも絶対あります。

それゆえに、海外行きたいなら早めに行ったほうがいいです。

アメリカ留学の当初、大学寮に3ヶ月ほど入っていたのですが、
なんせ初めての寮生活で、ルームメイトも良い人だったし、
毎日目新しいことばかりで楽しくて楽しくて仕方なかったのですが、
年輩の社費留学で来ていた日本人の人達に、

「よくこんな独房みたいなとこで暮らせるね。」

と言われて、心底ビックリした思い出があります!

彼らの年齢に近づいてきた今、私もそう思うのだろうか。
いや、思わないかなぁ。
他の人から見たら、どんなに殺風景な相部屋でも、
あんなプライスレスな機会を与えてくれた両親には感謝しています。
でも、年取るほどいろんなこだわり出てきて、
耐えられないものが増えていく人が多いんじゃないかな。

変わらないのは、海外における外国人家族ゆえの面倒が常について回ります。
ネイティブじゃないから、文化的なバックボーンがなくて、
どこに何年住んでもわからないことがたくさんあります。
イタリアだと、イタリア人でも怒ってることよくありますから(笑)。

対策としては、方々で顔見知りを作ったり、どうにもならない時は周囲を頼ったり、
子供を半分ネイティブに仕立て上げたり(笑)。
何より、まあ100%じゃないけどOKとしよう、
という柔軟なメンタルでい続けることでしょうか。

イライラしたときは、夫婦で愚痴り合って慰め合って元気回復できるので、
それは同国人同士で結婚して心底良かったことです。

これからの10年も我々のペースで頑張るぞ〜。